「ロジカルシンキング(論理的思考)」とは、物事を体系立てて整理する思考法です。働き方や雇用のあり方が大きく変化し、キャリアの選択肢も広がりつつある今だからこそ、どんな仕事においても役立つロジカルシンキングは、身に付けておきたいスキルの一つです。GAFAのうちの1社で事業企画部長を務めながら、作家としても活動中の寺澤伸洋さんが解説します。

日経doorsアカデミー ロジカルシンキング実践法

会議やチームミーティングで、「結論が出ないまま終わってしまった」「話が飛躍し、論点がずれてしまった」という経験はありませんか? 新たな企画を考えるとき、「いつもアイデアに煮詰まってしまう」と悩んでしまう人も少なくないでしょう。そんなときに役立つのが、ロジカルシンキングです。物事を深く掘り下げて考えることで、ゴール(目標達成)への道筋を最短で導き出すことができるようになります。連載第1回では、ロジカルシンキングの基本を学んでいきます。

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 日経doors読者の皆さん、はじめまして。寺澤伸洋です。私は現在、GAFAのうちの1社で事業企画部長を務めながら、ビジネスパーソンに必要な思考力や分析力、マネジメント力といったビジネススキルの向上をテーマに執筆活動や講演を行っています。

 中でも「ロジカルシンキング」は、さまざまな企業が注目しているスキルの一つで、近年、あらゆる業界、職種で求められることが多くなっています。今の会社でキャリアアップしたい人、将来、転職や起業を目指す人やフリーランスとして働きたい人にとっても、必ず役立つスキルです。

 では、なぜ、ビジネスにおいてロジカルシンキングが求められるのでしょうか?

 その答えは、「自分だけでは、どんな仕事もやり遂げることができないから」です。仕事は、たくさんの人と力を合わせて創り上げるもの。熱意も大切ですが、事業やプロジェクトの目的、ゴールまでのプロセスをきちんと「他者に伝えて理解してもらう」スキルがないと、人を動かすことはできません

 一方、ロジカルシンキングが習慣になると、常に自分の思考が整理された状態になります。チーム、個人にかかわらず、目標達成に向けてやるべきことがクリアになるので、最短で成果を出せるようになるのです。

 それではさっそく、ロジカルシンキングの基本について説明していきます。まず、下記の課題について、じっくり考えてみてください。

画像の課題について箇条書きでもいいので、ノートやメモ用紙に書き出してみよう
画像の課題について箇条書きでもいいので、ノートやメモ用紙に書き出してみよう