まずは自分と向き合ってみる

 恋愛の悩みは、過去も未来も人類がずっと持ち続ける悩みかもしれませんね。今は、ネットでも書籍でも恋愛に関するノウハウがたくさんありますし、もちろん参考にするのも悪くはない。けれど、いつまでもそれでは根本的な解決にはならないんじゃないかな。ノウハウ本を熟読するよりも、まずは「自分と向き合う時間を持つことが大切」だと、私は思います。

 私は結婚した回数に注目されがちで、「男性に好きになってもらう方法」「男性からプロポーズしてもらう方法」といった「恋愛や結婚のHow to本」を出してみませんか、と依頼がきたこともありました。でも、恋愛のHow toなんてないんです。

 私だったら、恋愛相手の好みの女性になるのではなくて、「ありのままの自分を好きになってくれる人」と一緒にいたい。だって、彼に好かれたいからといって、いつまでも「彼好みの女性」を演じるには限界があると思う。相談者さんが20数年生きてきた「本当の自分」を彼に伝えられる、プレゼン上手な女性になってほしいな。

「うまくプレゼンしても、相手に好きになってもらえなかったら…。それは仕方ない(笑)。次です、次!」
「うまくプレゼンしても、相手に好きになってもらえなかったら…。それは仕方ない(笑)。次です、次!」

ビジネス書は恋愛にも使える

 とはいえ、私も10代の頃は感情や価値観の行き違いをうまく伝えられずに、もやもやしたこともあります。今振り返ると、語彙力や伝え方などいろいろなものが足りなくて、未熟だったと思いますね。相手のことがすごく好きなのに、それを伝えるすべが「好き!」という言葉だけ。そうやって自分の気持ちを伝える、プレゼンが下手な時期もありました。

 20代に入ってからは、仕事のためにビジネス書や心理学の本を進んで読むようになりました。そこでは「伝え方」「話し方」が大事だと書かれていて、とても勉強になりましたね。恋愛も、仕事も、取引先も、相手は人間。本を読んで、人に対してどう自分の気持ちを伝えるか、アプローチしていくかを学びましたし、それが徐々に恋愛にもうまく作用するようになっていったのかなと思います。