前編では、「自信がない」という相談者の悩みに対して、豊田真由子さんからアドバイスをもらいました。後編では、豊田さんが絶望の中で見つけた光、20~30代の女性たちの人生への取り組み方へのアドバイスや日経doorsの読者へ伝えたいことを聞きました。

【前編】豊田真由子 人生が壊れたときに救ってくれた過去の努力
【後編】「すべてを失くした」絶望の中、豊田真由子の気づき ←今ここ

働きづめだった私が気づいたこと

日経doors編集部(以下、――) 官僚時代、議員時代と常に働きづめだったのではないでしょうか。今改めて、気づくことはありますか。

豊田真由子さん(以下、豊田) たしかに、それまでずっと、仕事一筋の人間でした。もちろん、仕事をしながら、幼い子どもふたりを、精いっぱい育んできたつもりですが、夜中に帰り、早朝出かけていく生活で、子どもたちには、ずいぶんさびしい思いをさせてしまっていたと思います。

 あの件の後、多くの人が潮が引くように離れて行きましたが、どん底の日々の中でも、私をよく知る人たちは、励まし続けてくれました。その支えがあったから、なんとか生きていられました。地元(埼玉4区)の方からいただいたもので、とても印象に残っているメッセージがあります。