人の数だけ悩みもある。どんなに年を重ねても、悩みの種は尽きません。あなたの悩みに寄り添う連載、今回はライフスタイルの変化とともに「仲が良かった友達と気持ちが離れてしまった」というお悩みです。沖縄県出身のダンスボーカルグループMAXのリーダー、NANAさんに回答していただきました。

【前編】MAX NANA 友人との距離 無理に縮める必要なし ←今ココ
【後編】MAX NANA 人気絶頂期メンバーの妊娠で衝撃

仲の良かった友人、結婚の報告を機に音信不通に

 「今でも時々思い出しては、あの選択は正しかったのかと考えることがあります」。そう話すのは、都内で働くさゆりさん(仮名・30代)。2年前に結婚。昨年、一児の母になった。

 5年ほど前に勤めていた会社で、仲の良い同僚がいた。さゆりさんより3歳年下で、ハキハキとした物言いと行動力の高さが魅力の女性だった。お互い独身だったので、家を行き来しては夕飯を食べたり、泊まっていったり。国内や海外へ旅行もした。何を話しても楽しくて、いつもおなかが痛くなるまで笑い転げていた。

これまで仲がいいと思っていたのは、私だけだったのかな
これまで仲がいいと思っていたのは、私だけだったのかな

 しばらくして、その同僚の友人は昔から憧れていたイタリアに留学するため、会社を辞めた。そのとき、ちょうど交際相手からプロポーズを受けたさゆりさんは、「私、結婚することになったの。結婚式には来てくれるかな」と、イタリアにいる彼女にLINEのメッセージを送った。

 しかし、既読になっているものの、いつまでたっても返信がない。体調が悪いのか。何か事件に巻き込まれてしまったのか。心配になりもう一度送ってみたところ、短い文章が送られてきた。「私は今、素直におめでとうと言えない」

 なぜ、と聞き返せなかった。嫌いになったのかな。これまで仲がいいと思っていたのは、私だけだったのかな。傷つきたくなくて返事が送れないまま、2年が過ぎた。彼女からの連絡は、まだない。

MAX NANAさんに聞いてみた

 そこで今回は、沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ「MAX」のリーダーであるNANAさんに話を聞いた。

NANAさん
沖縄県生まれ。1992年に「スーパー・モンキーズ」のメンバーとしてデビュー。95年に沖縄県出身4人組ボーカルダンスグループ「MAX」としてデビュー。『TORA TORA TORA』『Give me a Shake』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動以外にも、ソロでのバラエティー番組やドラマ、舞台への出演など活躍の場を広げている


 1990年代、数々のヒット曲を出し、人気絶頂だったMAX。もっと高みを目指そうとしていた矢先に訪れたのは、メンバーMINAさんの妊娠だった。「女同士は敵ではありません。MAXは私の戦友であり、味方です」。かつてを振り返り、晴れやかな表情でそう語るNANAさんは、どうアドバイスしてくれたのだろうか。