今回のテーマは、英文中の「挿入句」。記事の3ページ目にはカリスマ英語講師・竹末研一さんのトークとメモで、スッと内容が頭に入る【動画(今回は3分54秒)】が掲載されています。ぜひ動画と記事をセットにして、学習に生かしてください。全10回の予定でしたが、9月12日のオンラインセミナー内容も記事として配信するため、連載を継続することになりました。オンラインセミナーは日経doorsの非有料会員の参加費は5000円ですが、有料会員は無料でご参加いただけます。有料会員向けのイベント参加割引コードは、この記事の最後(5ページ目)に記載しています。
分かりにくい「成句」はいったん外して訳してみる
今回のテーマは「挿入句」です。まずは、新型コロナウイルスに関する記事から紹介していきます。
FT.com 2020/07/23
このタイトルの意味は「急騰するオークション価格がCovid-19経済について物語っていること」。本文を読んでみましょう。
【単語】
trainer (イギリス英語で)スニーカー
ここで注目したいのは「least of all」という表現です。『ロングマン英英辞典』によると「least of all」の英語の意味は「especially not a particular person or thing」なので、「とりわけ人や物事はない」ということ。つまり、コンマを挟んだ分節がイコールの関係になっていることを踏まえて、次の関係を理解しましょう。
「最適なときでない」=「特に~なときには、とりわけそうでない」
「least of all」という成句が挿入されることで途端に意味が分かりづらくなっています。この場合はコンマを挟んだ同格関係を意識すると、それほど難しくはありません。また挿入句の「least of all」は後ろの節「when~」を強調しているだけで、以下のように、なくても文章は成立します。
英文を読んでいる最中で、もし意味がよく分からなくなってしまったら、上記のように、挿入句をいったん削除して読んでみてください。では、この記事のサブタイトルを読んでみましょう。驚きの内容です。