英語読解に特化した特訓を開催し、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルやエコノミストなどの海外一流紙の記事を「スラスラ読める」スキルを2000人以上に伝授するカリスマ英語講師・竹末研一さん。竹末さんの指導のもと、TOEICスコアが2日で80点アップ、2カ月で300点アップした人もいるそう。この新連載では、そんな竹末さんが、短期間に英語力を上げるコツを紹介していきます。記事の2ページ目には竹末先生のトークとメモで、スッと内容が頭に入る【動画(今回は9分6秒)】が掲載されています。この動画と本文を併せて学ぶことで理解度がグンとアップ! ぜひ動画をご覧ください。

日本語の文章なら、難しい言葉があっても大体読めるのはナゼ?

 日経doors読者の皆さん、こんにちは。TORAEL代表の竹末研一です。

 さて、皆さんは、英文をスラスラ読めない「本当の原因」って考えたことがありますか。

 初めて見る単語が使われていることが多いからでしょうかーー。実は、そうとも言いきれないのです。

 日本語の場合で考えてみてください。例えば、中学生のとき、日本語で書かれている、大人が読むような難しい本を読んだ経験があると思います。

 僕もワクワクしながら色々読みました。司馬遼太郎のファンでしたが、中学生の僕が、あの歴史小説に出てくる難しい言葉を全部理解できていたかというとそんなわけはなく、分からない言葉が出てきたときは適当に飛ばして読んでいました。どうしても気になる場合は、その都度、意味を調べていました。こんなふうにすべての言葉の意味を理解できなくても日本語の文章は読めますし、調べた言葉の意味はその場で覚えることができます。

 それなのに、こと英語となると、知らない単語が出てくると途端につまずいてしまう。なぜ言語が違うだけで、こんなにも事態が変わってしまうのでしょう。

「て、に、を、は」が消えると分からなくなる

 ここで日本語と英語の文章の仕組みについて考えてみます。日本語で書かれた次の文章から、助詞「て、に、を、は」を隠してみました。皆さんはこれを読んで、スラスラ意味を理解することができますか?

ソフトバンクグループ■、経営難■■■■い■米シェアオフィス大手ウィーワーク運営■ウィーカンパニー■提案■■経営支援策■全容■21日、■■■■。

 固有名詞の部分をつなぎ合わせれば、何となく意味が分かるような気もしますが、単語と単語の関係性が不明瞭なため、文意を正確に読み取ることはできません。それぞれの単語の意味は分かっているのに全体の意味を取れないのです。

 英語でも同じことが起こります。分からない単語の意味は全部調べたのに、それでも文章全体の意味が分からない。上記の助詞を隠した和文は、ちょうどそのような状態です。

 伏せ字をすべて元に戻すと、下記のような文章になります。読んでみましょう。

ソフトバンクグループが、経営難に陥っている米シェアオフィス大手ウィーワーク運営のウィーカンパニーに提案した経営支援策の全容が21日、分かった。
(日経新聞 2019/10/22の記事を改変)

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