ご機嫌をキープすると生産性は高まる

 「私にとっては音楽を聴くことや人と会って話すことが、気分を上げる最速の手段なんです。どんな時に落ち込みやすくて、何をすると元気になるのかは、人によって違いますよね。でも、これさえすれば自分は気持ちが上がるというものを持っていると安心感がある。自分の傾向と対策を探ってみることが第一歩だと思います」

 ご機嫌をキープできると、仕事のアウトプットも安定する。ご機嫌は、環境や状況で作り出されるものではなく、自分自身で作れるものだと松田さんは言う。

 「感情むき出しだった時代を振り返り、反省と自戒を込めて(笑)、感情をコントロールできる手軽な習慣を1つ、できるだけ早く、見つけるのがおススメです」

松田紀子さんの「最高の失敗」

■失敗
自分の感情をそのまま仕事の場でもまき散らし、不機嫌な状態を周囲にもむき出しにしていた



■失敗から得た教訓
自分の機嫌は自分で取れる。落ち込み方、気分の上げ方の傾向と対策を探り、手軽な習慣を身に付ける

取材・文/宮本恵理子 写真/鈴木愛子