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最高の失敗図鑑

スープストック副社長江澤身和 部署異動で悩んだ過去

苦手な分野乗り越え30代後半でSoup Stock Tokyo副社長に抜てき

何かを成し遂げた女性は、華々しいキャリアで順風満帆に見える。でも実は、見えないだけで、思い通りにいかず悔しくて、泣いて、もがいて、落ち込んで…「失敗だらけの道」を歩んでいるのかも。先輩たちの生々しい失敗談に、転機の乗り越え方、転び方、失敗を最高の糧にするヒントを学ぶ連載。今回は、フリーター、ニートを経て、現在Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)で取締役副社長兼人材開発部長を務める江澤身和さん(40歳)の失敗図鑑(下編)です。

(上) ニートから副社長へ スープストックトーキョー江澤身和
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「何のための仕事か分からない」異動でキャリア迷子に

 現在、Soup Stock Tokyo(以下、スープストックトーキョー)で副社長兼人材開発部長を務める江澤身和さん。短大卒業後、フリーターの道を選択し、ニート期間を経てスープストックトーキョーでアルバイトを開始。1年半後、正社員に登用されてからは、キャリアの階段を一気に駆け上がっていった。

 念願の店長に就き、充実感でいっぱいだった江澤さんの2回目の大きな転機は、入社5年目に訪れた。店舗営業部から法人営業部に異動になったのだ。全く経験のない、苦手な分野の業務内容に苦戦し、失敗続きの日々。仕事を続けるか悩むまで落ち込むこともあった。

 「当時の私は、正直なところ、法人営業部には興味がなかったんです。店長やお店の仕事がやりたくて社員になったので、希望ではない内示が出て、最初は断りました。でも周りの人に相談して考えた結果、『まずやってから決めたら?』とアドバイスを受け、チャレンジしてみることに。ただ、意を決して異動したものの、何をやってもうまくいかなくて。それまでコミュニケーションをとる相手はアルバイトのメンバーや社員が中心だったのに、いきなり取引先との営業に出なければいけなくなり、今までの勝手はきかないし、担当していた仕事もまともにこなせず、結果も出せなくて……。心底やりたくてやっていた店長の頃と比べ、モチベーションが下がってしまいました

 しかし、その法人営業部での仕事を通して得た気づきが、江澤さんの現在のキャリアにつながることになる。モチベーションを下げていた原因は2つあったと自身で分析する。

 「1つ目は、自分の仕事のつながる先がちゃんと見えてなかったこと。頭では分かっていたのですが、納得できていませんでした。例えば今作っている資料が何のためのものなのか理解できていないから、『仕事』ではなく『作業』になっていました。2つ目は、自分が守るべき人がいなかったこと。当時、部内で一番後輩という立場だったので、周りはみんな先輩で、自分が守られる立場でした。店長時代と違って、『私がみんなの背中を押さなきゃ』といった気持ちになれなかったんです」

<江澤身和さんの「失敗年表」>20歳 短大卒業後、フリーターに/23歳 Soup Stock Tokyoでアルバイトを始める/24歳 Soup Stock Tokyoの社員になり、店長として勤務←ここで失敗/28歳 Soup Stock Tokyoの本部へ異動←ここで失敗/34歳 取締役に昇進/37歳 取締役副社長に昇進/40歳 取締役副社長兼人材開発部部長として店舗のパートナー(アルバイト)、社員の採用、教育全般に携わる
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