結婚を機に退社 新たなステージへ
33歳になり、アナウンサーとして「やり切った」という実感もあった。「20代のころは、目標に向かってひたすら情熱を持って仕事に取り組んでいました。周囲の力を借りながら、自分の力で夢をつかんで、いろんな景色を見せてもらいました。テレビ朝日でのアナウンサーの仕事に達成感を抱き始めていたころ、結婚したいと思える相手と出会ったんです。こんなふうに思える相手と出会えることは二度とないかもしれない。今はこの気持ちを大切にしたいなと、退社を決意しました」
「夫は、とても穏やかな人なんです。『なんでそんなに悩んでいるの?人と比較していいことなんてないよ』と、つい考え過ぎてしまう私の心を軽くしてくれる人で、結婚したことでより力が抜けた感じがします。夫婦でご飯を食べて、一緒にテレビを見るそんな穏やかな時間がとても幸せ。今、改めて『テレビっていいな。こういうパワーもあるんだ』ということを実感しています。
今後はフリーとして局アナとは違う景色を見られたらいいなと思っています。今までできなかった分野の仕事にも挑戦したいですね」
■失敗
人と比較ばかりして、勝手に落ち込み、焦っていた
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■失敗から得た教訓
目の前のことにとらわれないで、今自分ができることをやる。失敗しても、その後の自分の行動で未来は変えることができる
取材・文/磯部麻衣 写真/鈴木愛子