何かを成し遂げた女性は、華々しいキャリアで順風満帆に見える。でも実は、見えないだけで、思い通りにいかず悔しくて、泣いて、もがいて、落ち込んで……「失敗だらけの道」を歩んでいるかも。先輩たちの生々しい失敗談に、転機の乗り越え方、転び方、失敗を最高の糧にするヒントを学ぶ連載。今回は、元テレビ朝日アナウンサー、竹内由恵さん(34歳)の失敗図鑑、後編です。
(上) 学生気分が抜けず、新人アナ時代にやらかした大失態
(下) 自分のミスで仕事が減り暇に 信頼を得るため自ら現場へ ←今回はここ
テレビ朝日のアナウンサーとして、「ミュージックステーション」や「報道ステーション」などの看板番組を担当してきた竹内由恵さん(34歳)。結婚を機に静岡への移住を決意し、2019年12月に11年間勤めたテレビ朝日を退社。2020年2月からフリーとなり、新たなステージに立つ。
竹内さんの新人時代は、自称「ポンコツ」。社会人としての自覚が足りず、同期と比べて叱られることも多かった20代前半。それでも失敗を繰り返しながら必死で食らいつき、『ミュージックステーション』のサブ司会という大役を任された。だが、入社2年目に担当した報道番組で、致命的な読み間違いのミス(詳細は 「竹内由恵 学生気分が抜けず、新人アナ時代に失態」 )をし、それ以来、報道フロアに入れてもらえなくなったという。
実は、「局アナは担当番組が少なければ、時間を持て余すことがある」のだという。 「ミュージックステーションのサブ司会という大役を担っていましたから、端から見ると忙しそうに見えたかもしれませんが、それ以外の時間をどう過ごせばいいか戸惑っていました。ミュージックステーションは金曜日に1本で、あの大きなミスで報道番組を担当させてもらうこともできない。もっと仕事をしたいのに、と焦っていました……」。