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最高の失敗図鑑

「ボロクソ批判の声」の学び 若いときに夢はなくていい

諏訪貴子さんの失敗図鑑(下) ネガティブフィードバックからの学び

社長スイッチを入れるようになった理由

 社長スイッチは、朝、化粧をすると入り始め、スーツのジャケットを羽織ると完全にオンになり、キャラが切り替わるという。実は、このキャラクター演出にはモデルにしている人物がいる。社会に出てすぐに、大手のメーカーに勤めていた頃に出会った、秘書室のMちゃんだ。

 「すっごく美人でスタイルもよく、いつもミニスカートでばっちりメイク。出勤はポルシェ。社員全員が知ってる有名人で、みんなに『Mちゃ~ん』と呼ばれると『は~い』と笑顔で答えていました。それを見て、なんてすごい人だと思っていたんです。彼女はきっと、出社と同時にMちゃんスイッチが入り、周囲から求められる人格を演じているんだな、と。社長になってから、ふとMちゃんを思い出して、私も社長というキャラを演じればいいんだな、と勇気がわいてきたんです」

「本当は舞台に立つのも苦手。でもキャラスイッチが入ると平気になる。不思議ですよね」
「本当は舞台に立つのも苦手。でもキャラスイッチが入ると平気になる。不思議ですよね」

余力は必ず、残しておく

 ただ、就任当初は肩に力が入り過ぎていた。試行錯誤と失敗を重ね、「私がいなくても会社が回るしくみ」をつくることに専念した。「会社経営は、何が起きるか分からない。だから、社長はいざというときに100以上の力を出すために、余力を残しておかないといけないんです。でも、これは社長に限らず、誰でも共通することかもしれません」

 リーダーとしてチームをまとめるときも、自分の時間をマネジメントするときも、タスクを平準化し、誰かに任せたり、余裕をつくったりしてリラックスモードを意識しておく。「そうすれば、きっとパフォーマンスは上がりますよ。それに、自分や家族に何かが起きたり、今回の新型コロナウイルス感染拡大のような大きな出来事が起きたりしたときに、必要以上に不安を感じず、前向きな気持ちを保てる力につながる気がします」

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