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最高の失敗図鑑

矢内彩 メガバンク勤務するも30歳の壁 海外勤務断念

「アラサーなのに仕事を優先していいのか?」 海外勤務を断念

何かを成し遂げた女性は、華々しいキャリアで順風満帆に見える。でも実は、見えないだけで、思い通りにいかず悔しくて、泣いて、もがいて、落ち込んで…「失敗だらけの道」を歩んでいるのかも。先輩たちの生々しい失敗談に、転機の乗り越え方、転び方、失敗を最高の糧にするヒントを学ぶ連載。今回は、31歳で自己破産を経験し、現在はビジネスパーソン向けコーチングとコンサルティングを行っている矢内彩さん(32歳)の失敗図鑑(上編)です。

(上)矢内彩 メガバンク勤務するも30歳の壁 海外勤務断念 ←今回はここ
(下)矢内彩 31歳で自己破産は新たな一歩のための決断

31歳で自己破産を経験し、現在はビジネスパーソン向けコーチングとコンサルティングを行っている矢内彩さん
31歳で自己破産を経験し、現在はビジネスパーソン向けコーチングとコンサルティングを行っている矢内彩さん

東京大学進学も「やりたいことが見つからない」

 現在、個人事業主を中心にビジネスコーチングを行っている矢内彩さん。「コーチングを通じてビジネスパーソン一人ひとりの可能性を広げるサポートができてうれしい。今、とても充実しています」と、明るい笑顔で話す。しかし、フリーランスのビジネスコーチとして独立するまでには、20代、30代で経験した大きな失敗があった。

 子どもの頃から勉強が得意だった矢内さんは、高校時代に担任から東京大学の受験を勧められ、挑戦を決意。目標ができるとますます勉強に熱が入り、見事、現役合格を果たした。進学のため、生まれ育った関西から上京したときは、新たな目標との出合いに期待し、胸を弾ませていた

 「大学に入ってから、何か見つけなきゃと思っていたのですが、夢中になれるものややりたいことが見つからなくて。バックパッカーで海外を回って、たくさんいい刺激を受けたこともあったけれど、就職活動が近づくと、周囲との意識の違いを感じました。インターンシップをしていた同級生も多かったのですが、私は何もしていなかったので遅れを取ったと焦りましたし、次の目標がある人を羨ましく思いました」

 やりたいことはともかく、「就職しないといけない」と考えていた矢内さんは、興味を引かれた約20社に応募、しかし、すべて2次面接まで進めなかった。意欲を上手にアピールできず、一度は自信を失ったが、考え方を切り替えて金融機関に目標を定めた。

 「やりたいことがないのなら、いろいろな会社と出合えて、世の中を知れる金融業界に進んだらどうだろう、と思ったんです。そこでたまたま夏に2次募集をしていたメガバンクの総合職に応募。なんとか内定をいただきました」

 こうして新卒でメガバンクに入行したが、早くも壁にぶち当たってしまう。これまでは頑張れば成果を得られたが、仕事はそうはいかない。矢内さんは「入行当初は落ちこぼれ寸前だった」と振り返る

矢内彩さんの失敗年表
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