できるなら、失敗なんかしたくない。誰もがそう思う。何かを成し遂げたロールモデルの女性は、華々しいキャリアで順風満帆に見える。でも実は、見えないだけで、思い通りにいかず悔しくて、泣いて、もがいて、落ち込んで……「失敗だらけの道」を歩んできたのかも? 先輩たちの生々しい失敗談には、これからの人生に役立つ転び方や乗り越え方、失敗を最高のものにするヒントが詰まっている。
女性の就業支援を中心にコンサルティングや研修事業などのビジネスを手掛ける「Will Lab」の小安美和さん(48歳)。新卒で大手新聞社に入社し、広告営業を経験。仕事を辞めて結婚し駐在妻になった後、再就職に挑戦し続け、帰国後はリクルートに転職。グループ会社の役員などを経て起業を果たした……とまで聞くと、転機に満ちた人生、華麗なキャリアの持ち主という印象を持つかもしれない。でも実際は……「人生を揺るがすような失敗を経験してきた」という。
「私の20代での失敗は、30歳までになんとかしなくてはと焦って決断してきたことです」