何かを成し遂げた女性は、華々しいキャリアで順風満帆に見える。でも実は、見えないだけで、思い通りにいかず悔しくて、泣いて、もがいて、落ち込んで……「失敗だらけの道」を歩んでいるかも。先輩たちの生々しい失敗談に、転機の乗り越え方、転び方、失敗を最高の糧にするヒントを学ぶ連載。小安美和さんの「失敗図鑑」後編です。

 新卒で入った大手メディアで広告営業として経験を積んだ後、海外での仕事への憧れから、「会社を辞めて駐在妻になった」という小安美和さん(結婚当時は28歳)。駐在妻となったことで思うように働けない苦しい日々を経て、帰国後に転職し、離婚。34歳で事実婚というスタイルで再婚し、管理職や執行役員を経て、45歳で起業した。

小安美和さんの「失敗図鑑」(上)は ↓
焦り過ぎた20代 人生プラン3種類も実現できず

 そんな小安さんが、人生の二つ目の失敗として挙げたのが、「人生を二者択一だと思っていたこと」

「私は仕事を優先して、いつでも妊娠できると思っていたんです」
「私は仕事を優先して、いつでも妊娠できると思っていたんです」