28歳でマサチューセッツ工科大学(MIT)の助教、32歳で東京大学特任准教授、33歳で東京芸術大学デザイン科准教授に就任……とキラッキラな人生を歩んでいるかに見える、アーティストのスプツニ子!さん。「20~30代の働く女性同士、共有したいことがいっぱいある!」とのこと。さあ、スプツニ子!さんのお部屋へようこそ。ゆっくりお話ししましょ。

クソリプは、基本スルーしてます

 前々回の記事(「スプツニ子! 私たちが世の中の新しい『空気』をつくる」)で、ソーシャルメディアについて少し触れたので、今回はツイッターについて話そうと思います。

 まず私は、なるべく私のツイートの内容に新たな情報を付けてくれているコメントをRTするようにしてます。フォロワーにとって、何かためになる付加情報があるほうがいいと思って。

 私は自分のツイッターのタイムラインを1つのメディアとしてとらえています。試行錯誤の末に学んだんですけど、 フォロワーが多くなってくると、何を書いても必ず何か批判されたり、予想外の角度からクソリプが来ることがあるんですよ。

 ソーシャルメディア始めてすぐだと、クソリプをもらったらびっくりして反応しちゃう。対面でのコミュニケーションだったら、基本、相手に丁寧に返事をするじゃないですか。それと同じように接してしまう。私もフォロワー数千人ぐらいのときはそうだったんです。反論したり、謝ったり、弁解したり。

 でも、徐々に、リアルとインターネットの世界のルールは全然違うことを学びました。リアルで会っている人って、思想や価値観というある程度のフィルターが掛かっていますよね。インターネットは匿名だから失礼な人もいるし、価値観も全く違う。接する人数のスケールも違うので、全員説得したり、納得させようというのは時間のムダ。分かってくれる人に分かってもらえたらいいけど、分かり合えない人とは永遠に分かり合えない。それにクソリプしたいアンチの多くは分かり合うことなんて求めてなくて、単純にストレス発散のはけ口を探しているだけだったりします。