30代前半の女性は、次の数年で行動しなくちゃいけない

 男性も35歳を過ぎれば精子が劣化するといわれているけど、女性ほど体の負担や制限はない。それに一般的に言えば男性にとって32歳って仕事をめっちゃ頑張れる時期。頑張れば頑張るほど成果が出てモテたりもするので、結婚や子どもは「あとで時間があるときに」って後回しにして仕事に全力投球できる。それで時間に余裕ができたときに、「やっぱり家族欲しいなぁ」と年下の女性と家族を持っちゃうとか。だから同年代の男性を見てると「イージーモードでうらやましいなぁ」と思っちゃいます、彼らも彼らで大変なのかもしれないですけど(笑)。

 これが女性だとなかなかな同じようにいかない。能力あってキラキラしてる30代で仕事を頑張って、40くらいで「子ども欲しいなぁ」と思っても、身体的にそうすることが難しくなる可能性が高くなってくる。そしてふとした時に「私はそこまでして自分の仕事に全力投球したいんだっけ?」と迷い、どっちを向いて走ればいいかが全然分からなくなる。

 「今すぐ子どもが欲しい」というわけではないけど、生物学上、30代前半であれば、次の数年で考えて行動しないといけない年齢でもある。子どもはやっぱりかわいいしな。今、産みたいかと言われるとそうでもないけど、あとで欲しくなったらどうしよう。もし子どもを持たなかったら、私は将来寂しく思ったりするのかな? 子どもや家族がいなくても全然楽しいし、そういう人生もありなんじゃない? 仕事は大好きだけど、たまには仕事がうまくいかなくて寂しい時もあるよね。そんなときに家族がいなかったら、私には何も残らなかったりするのかな――。

 そんな思いがぐるぐるぐるぐる。

 私だけじゃなく、多くの女性が経験しているであろう「32歳あるある」を突き抜けるために、私が悩みに悩んで、そして動いて発見した「私なりの作戦」を、次回お話しますね。

談/スプツニ子! 編集・構成/小田舞子(日経doors編集部) 写真/窪徳健作