「古びた猿山」を飛び出せ!

 AIとか、ブロックチェーンやバイオ系もそうですけれど、新しい分野では大企業より大きくなるスピードが速い。大企業は旧来の男性社会の強固なヒエラルキーが残っていることが多いので、女性こそ、もっと若い分野や会社に飛び込んだほうがいいと思います。そっちのほうがヒエラルキーのあり方が女性に優しいと思う。「古びた猿山」のルールでよぼよぼの猿たちと戦うよりは、全く新しいエキサイティングなところにジョインしたほうが自分の成長にもつながるし、ストレスが少ないんじゃないかな。テクノロジーがこんなに速く進化する時代、女性やマイノリティーにとってチャンスだと思います。

 家族のあり方だって今は大きく変化しようとしていますよね。これまでの日本に浸透してきた家族観は、「戸籍」という仕組みに大きく影響を受けていると思います。この戸籍はアジアの父権社会が作ったもの。これからはこんな仕組みに縛られず、もっと自由に自分らしい家族をつくっていっていいと思います。実際、シェアハウスが増えているし、離婚率も上がっている。いろんな家族があるけれど、みんな幸せにやってるんだということを知れば、新しいファミリースタイルへの抵抗感も薄れるでしょう。そして、事例が出ると勇気をもらう人も増えるはずです。

 変化が激しいこの時代、私が始めていることは、中国語の勉強。2019年からスマホに中国語学習アプリを入れて移動時間に勉強するほか、定期的にレッスンを受けてもいます。

 私は英語ができるおかげで、海外の大学で教えたり講演に呼ばれたり、活動の幅も広がったなと感じますが、これから先、経済的に大きな発展を遂げるのはアジア。例えば、私が中国語を話すことによって、自分の活動をアジアで展開できるようになったらできる事もずっと増えるんじゃないかなと思っています。

 あと、私たち日本人があまり認識していないけれど、実は強みのひとつだというものに、数千字の漢字を自在に使えるスキルというのがあると思ってます。私はアメリカでめっちゃ強いライバルに出会ってきたけれど(笑)私がもし中国という巨大市場に行ったら、アメリカでしのぎを削った激強な彼らも、巨大な漢字ハードルでなかなか参入できないはず!、と思ったり(Google翻訳がすべて解決してくれるようになっちゃうかもしれないですが。笑)。

 これから1~2年、中国語を本気でやってしゃべれるようになる予定。中国語を掛け算して生きていくと、残りの数十年の人生でできることって相当スケールすると思います。自分の人生を長い目で見て、掛け算するとしたらどんなスキルが自分のチャンスを広げてくれるだろう、と考えると自分の未来が見えてくると思っています。

談/スプツニ子! 編集・構成/小田舞子(日経doors編集部) 写真/窪徳健作