内的キャリア(やりがい、働きがい)重視のカウンセリングを得意とし、長期キャリアのアドバイスに定評のあるキャリア・カウンセラーの錦戸かおりさんに、「転職する、しないに関わらず、いつでも転職できる人材でいること」の大切さについて教えてもらいます。

日経doorsアカデミー 転職・適職指南 自分の育て方、キャリアの作り方

第3回では、リファラル採用につながる人脈術や、転職エージェント、キャリア・カウンセラーの見つけ方や付き合い方についてお伝えします。

 転職アカデミー第3回は、これからの時代、必要なときに転職できる自分になるためのネットワークづくりです。

 このアカデミーでは、転職を望む望まざるにかかわらず、転職する必要性が増していく時代に向けて、「必要なときに転職できる自分づくり」を目指して、必要なノウハウやスキルを提供しています。転職というと、語学力や簿記といった業務スキルや専門性に目が行きがちなのですが、私はそれらの業務スキルや専門性を支えるOS(基礎力、人間力)こそが最も大切だと考えています(連載第1回「転職したいときに転職できる自分になるために」参照)。

 今回も、まさにそのOSに含まれる「ネットワーク」についてです。ネットワークや人脈というと、なんとなくビジネスライクなイメージや損得勘定の臭いを感じる人もいるかもしれませんが、ここではもっと身近な「つながり」を意識してほしいと思います。

なぜネットワークが必要なのか

 ご存じの方も多いと思いますが、ここ数年増えているのが「リファラル採用」と呼ばれる、社員の紹介による採用方法です。リファラル採用が増えている理由は以下の通りです。

●自社のことを理解している社員が紹介者なので、ミスマッチが少ない
●信頼できる社員は優秀な人材を紹介してくれることが多い
●入社後の離職率が低い
●採用コストが抑えられる

 このように会社側のメリットが大きいのですが、個人から見ても、情報が限られた求人サイトへの応募より、業務の詳細を事前に知ることができたり、残業の実態を教えてもらえたりするので、ウィンウィンとなることが多いのです。

 では、そういった知人の紹介を受けて「リファラル採用される」ためにはどうすればいいのでしょうか?