内的キャリア(やりがい、働きがい)重視のカウンセリングを得意とし、長期キャリアのアドバイスに定評のあるキャリア・カウンセラーの錦戸かおりさんに、「転職する、しないに関わらず、いつでも転職できる人材でいること」の大切さについて教えてもらいます。
日経doorsアカデミー 転職・適職指南 自分の育て方、キャリアの作り方
日経doorsアカデミー 転職・適職指南 自分の育て方、キャリアの作り方
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1転職したいときに転職できる自分になるために
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2「内的キャリア」に意識を向け、適性と生きがいを知ろう
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3信頼できる転職エージェントの見つけ方、付き合い方
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4ヘッドハントされる人になるための「近道と学び方」←今回はココ
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5もし転職に失敗したら? 「良いサヨナラ」のすすめ
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6My目標設定シートを書いて、自分の育成計画を練る方法
第4回では、ビジネスパーソンなら誰でも興味のある「ヘッドハンティング」、そしてそのために必要な「学び」についてお伝えします。

ヘッドハンターが探すのは「チームの核となれる人材」
前回は転職につながる「人脈」の話でしたが、今回は「ヘッドハンティング」、そしていつでも転職できる自分になるための「学び」の話をしたいと思います。
「自分などがヘッドハントされるはずがない」と思い込んでいませんか? ヘッドハンターは何もマネジャーやエース社員ばかりを探しているわけではありません。チームの核となれるような人材、あるいはその候補生となるような人材を常に探しています。ちょっとしたきっかけやネットワークがあれば、誰でもその対象者となる可能性があるのです。
ヘッドハンターに声を掛けられやすくするにはどうすればいいのでしょうか? ヘッドハンティングの対象となるようなネットワークへ直接入るには、目立った研究成果を上げたり、業績を上げたりするような、誰の目にも分かる実績が必要なので、少しハードルが高いかもしれません。しかし、「間接的なネットワーク」へ入ることは可能です。
ヘッドハンターが次世代のキーマンを探す場合、まずは彼らのネットワークにいる人たちに該当する人材がいないかどうか、聞いて確認をします。なので、ヘッドハンターのネットワークにいる人たちと出会い、信頼されることがポイントになってきます。
ヘッドハンターのネットワークにいる人には、一定の共通点があります。