内的キャリア(やりがい、働きがい)重視のカウンセリングを得意とし、長期キャリアのアドバイスに定評のあるキャリア・カウンセラーの錦戸かおりさんに、「転職する、しないに関わらず、いつでも転職できる人材でいること」の大切さについて教えてもらいます。
日経doorsアカデミー 転職・適職指南 自分の育て方、キャリアの作り方
日経doorsアカデミー 転職・適職指南 自分の育て方、キャリアの作り方
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1転職したいときに転職できる自分になるために
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2「内的キャリア」に意識を向け、適性と生きがいを知ろう←今回はココ
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3信頼できる転職エージェントの見つけ方、付き合い方
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4ヘッドハントされる人になるための「近道と学び方」
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5もし転職に失敗したら? 「良いサヨナラ」のすすめ
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6My目標設定シートを書いて、自分の育成計画を練る方法
第2回では、これからの時代、必要なときに転職できる自分になるための自己理解と、自分とどう向き合うかについてお伝えします。
あなたは、自分がどのように生きたいと思っているか、どのような強みを持っているか、ご存じですか? 例えば、あなたはチューリップの球根なのに、シクラメンになることを勧められて、シクラメン用の栄養を与えられたら、どんな花が咲くでしょうか?
自分が何の花の球根なのか、ただちに理解する術(すべ)はありませんが、だからこそ、まずは少し時間をかけて自分を知っていく、自己理解を深めていく必要があるのです。
転職エージェントが重視するのが「外的キャリア」
自己理解を深めていく上で、大事な視点があります。
多くの場合、キャリアの話をする場面で語られるのは、「これまでどんな会社で何の仕事をしてきたか」ではないでしょうか? 転職する際にエージェントと話すことも多くはこれでしょう。専門的には、これは「外的キャリア」と呼ばれています。
でも実は、キャリアにはもうひとつの視点があります。それが「内的キャリア」です。