子どもがいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰する、大人ライフプロデューサーのくどうみやこさんに「子どもを持たないと決めた理由」や「子どもを持たない人生のメリット・デメリット」「戦略的な生き方」を聞きました。

くどうみやこ
くどうみやこさん。大人ライフプロデューサー。メーカーの広告宣伝部、アパレルのプレスなどを経て、2002年より「トレンドウォッチャー」として活動をスタート。大人世代のライフスタイルからマーケティングまで、時流やトレンドをとらえた独自の視点で情報を発信。メディア出演や番組企画、執筆、講演など、幅広く活動する。近年は、子どもを持たない大人のマーケットに着目し、子どもがいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰。著書に『誰も教えてくれなかった子どものいない人生の歩き方』(主婦の友社)などがある。

編集部(以下、――) 20~30代の女性に話を聞くと「子どもが欲しくない」「ディンクスで暮らしたい」といった声も少なくありません。実際、子どもを持たずに生きる女性は、どれくらいの割合なのでしょうか?

くどうみやこさん(以下、くどう) 2017年推計の国の調査(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」)によると、近い将来、生涯子どもがいない人は女性で3割に達するとされています。つまり、3人に1人が子どもを持たない時代が来るということになりますね。

―― 意外と多い印象です。そうした傾向は、今後も増えていくと思いますか?

子どもを持たない人は増えていく

くどう さまざまな要因を鑑みると、その可能性が高いのではないでしょうか。晩婚化や多様な生き方が広がっているという社会背景もある。50歳時点の未婚率を算出した「生涯未婚率」が、右肩上がりで増加していることからも、今後、子どもを持たない人は増えていくと予測できます。特に今は、新型コロナウイルス禍で経済的な不安を抱える人も多く、「今は子どもを持つことをやめておこう」と躊躇(ちゅうちょ)してしまう人も多いようです。