2019年10月21日から11月30日まで実施した日経doors会員読者を対象にした卵子凍結に関するアンケート結果を報告します。

「卵子凍結に興味がある」というdoors読者の皆さんの声に応えるため、日経doors編集部ではアンケートを実施しました。回答者97人のうち、独身は60.8%、既婚者は37.1%でした。80.4%が「現在、子どもがいない」と回答し、年齢は最多が30~34歳(34%)で、77.3%が「正社員」でした。

「卵子凍結に興味がある」69.1%

 「卵子凍結に興味があるか」という質問に対し、約7割となる69.1%が「はい」と回答し、卵子凍結に対する関心の強さが明らかになった。「いいえ」と答えたのは全体の14.4%で、「分からない」と答えたのは16.5%となり、興味を持つ人が大変多いが、態度を決めかねている人も少なくないことが分かった。

 「卵子凍結に興味がある」人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「自分の結婚・妊娠がどうなるか分からないから」という回答だった。

 「結婚・出産よりキャリアを優先したいから」「パートナーが見つからないから」という思いよりも、自分の結婚・妊娠に対するイメージが湧かないことが第一の理由のようだ。「その他」の自由回答を下記に紹介してみたい。

今、婚活の最中で、将来は子どもが欲しいが、結婚のタイミングが遅くなると妊娠する確率が下がるから(30~34歳)

現在、第一子妊活中だが、(原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられている)AMH(アンチミューラリアンホルモン)値が低く、妊娠しづらいことが懸念され、第一子を妊娠できたとしても第二子が欲しい際に(自分の子宮に)卵子ストックがあるか不安だから(30~34歳)

1人目の不妊治療に苦労したので、2人目の妊娠はさらに難しくなる可能性があるから(30~34歳)

現在、病気の療養中で妊娠を回避しているが、5年後子どもを作れる状況になった時の可能性を増やしておきたいから(30~34歳)

年齢的に二人目を妊娠できるか心配だから。既に手遅れかもしれないが(35~39歳)

夫が長期傷病にかかりタイミングを逃したので、子どもを作れる状況を残せるのは良いと思う(45~49歳)