30代半ばまで「私には結婚も出産もないだろう」と思っていたところ、その後、パートナーと出会った。「今になって子どもが欲しいという気持ちが強くなったのですが、私には越えなければいけないハードルがいくつもあって……」。42歳の女性会社員が打ち明ける思いとは。

生理痛がひどく、毎月会社を休むほど

 神崎康子さん(42歳・仮名)は、もとからとても生理が重かった。「生理中、大きな血の塊が出ることもあり、とにかく生理痛がひどかったんです。痛さのあまり寝込んで会社を毎月休むほどでした。子宮だけでなく、子宮に近い腸の辺りまで広がるような痛みがあって。30代前半で婦人科に行って診てもらったところ、子宮内膜症が悪化して卵巣嚢腫(のうしゅ)ができていると言われました。生理の血液が逆流するために嚢腫ができ、排卵を妨げているという診断でした」

 その後、2~3年、治療の一環で低用量ピルを飲み続けたところ、3cmあった卵巣嚢腫が1cm台にまで縮小した。しかし、低用量ピルによる副作用もあったという。「頭痛が続き、常に船酔いをしているようでした」。職場もハードワークで、繁忙期になると連日終電まで働き、睡眠時間が4~5時間ほどになることも。「嚢腫が小さくなったということもあり、副作用もつらかったので低用量ピルの服用をやめました」

 しかし、その約5年後、腰痛に苦しめられるようになる。「婦人科の診察を受けた結果、卵巣嚢腫が大きくなっていることが分かりました。既に35歳を過ぎていたので、血栓ができるリスクがあるため、低用量ピルではなくホルモン剤を処方されました。ホルモン剤を飲むと人によっては不正出血があるそうなのですが、まさに私がそのケースで、おりもののような出血が1カ月止まらず、漢方薬に移行することにしました」

(画像はイメージです)
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