結婚前にしておいてよかったこと

Q7.パートナーとの間で決めているルールは?

 特にないのですが、結婚したときに家計のルールを決めました。ちなみに家計は、生活費全般は夫負担。私は、旅行や子どもの習い事など、エンタメ系の費用を負担。それは収入バランスによって決めました。

Q8.結婚前後で変わったこと・変わらないことは?

 付き合う期間が短かったので、結婚前後で変わったことはほとんどないのです。むしろ、結婚したときが二人の始まりだったような。

Q9.結婚前は不安だったけど、結婚後に不安じゃなくなったことは?

 人生設計の見通しが立てやすくなって、不安が減りました。20代後半のパートナーがいない時期は、今思えばそんなに不安がる必要はなかったはずなのに、20代のうちに子どもを産みたい思いが強くて、「私はこの先、結婚できるんだろうか、子どもを産めるんだろうか」とやたら不安に感じていました。

 でも、不安な状態にずっといるのが嫌だったので、まずは自分の人生の理想を描いた。これが大きかったですね。自分の人生が相手ありきではなく、輪郭がはっきりしてきたというか。そのタイミングで、「あ、まさに理想の人かも!」という人に出会えた。決断は早かったです。

Q10.結婚前にしておいてよかったこと、しておけばよかったことは?

 結婚後の生活イメージは持っておいたほうがいい。「仕事は続けたい」「子どももほしい」「いつか独立したい」と思っていました。それを実現できるような相手と結婚したいと明確な理想像がありました。

「夫は家事育児すべてにおいてスキルが高く、一緒に子どもを育てるのが楽しいです」
「夫は家事育児すべてにおいてスキルが高く、一緒に子どもを育てるのが楽しいです」

 また、夫自身は、共働きの両親に育てられてきたので、子どもを産んでも妻が働き続けるイメージは私よりも鮮明に持っていたんです。夫の父親がそうだったように、家事・育児を分担して行うことも当たり前だと思っていたので、育休明け復帰後もわりとスムーズで! 産後、私の母がサポートに1カ月ほど来てくれたんですが、夫の家事能力の高さに驚いていたほど。出産後も仕事を続けたい場合は、結婚前に出産後の生活や家事分担のイメージを話し合うのは大事だと思います。

取材・文/長野洋子(日経doors編集部)