「ペアーズ」は、リリース当時から、自分自身のマーケティングの参考として登録だけしていました。その約5年後、私は当時付き合っていた彼に振られます。「聡子は俺がいなくても生きていける」と言われて……。仕事ばかり優先していたからでしょうか。

 でも、ちょうどその頃、私はスタートアップの組織で働いていて、「チームほど強いものはない。理解者がいるというのはどれほど心強いことか」ということを実感していました。だから、「ああ、私も、人生のパートナーが欲しいな」と心から思えた。それで、「まずは出会いだ! そうだ! ペアーズだ!」って、失恋が癒える前に(笑)、すぐペアーズを起動して再開しました。

 自分から「いいね」を押し、同時並行で30人くらいとメッセージをしました。すると、自身の心地良い傾向が分かってくるんです。私はアクションが早い人が良かった。それで、やり取りを始めて2週間後にデートの約束をしてくれた一人の男性と会うことにしました。それが、夫との初めての出会いです。

Q3.付き合った期間は?

 入籍までの半年です。実は、付き合い始めて3カ月くらいして妊娠が分かったんです。そうしたら、夫は「これから、どういうステップがいいか」と聞いてくれて。両親へのあいさつの順番決め、友人への報告、プロポーズ……と夫が進めてくれました。

 実は初めてのデートのとき、私はやらかしてしまいました。カウンターのお店で「初めまして!」と大きな声であいさつしちゃって。「そんなあいさつだと周囲に明らかに初めて出会った人と分かってしまうじゃないか」と怒られました……。

 初回のデートが終わってすぐ、彼は、リベンジデートということですぐ次回の約束をしてくれたんです。とにかく彼はまっすぐで。仕事を優先して誘いを断り続けたら「真剣じゃないなら、もういい」と怒る。恋愛ってこんなに真剣にやるものなんだな、ということも教えてくれました。初めての感覚でした。そうやって、何度も会う度に、自分のことを話してもいいかなという気持ちになっていきました。

 それまでの恋愛では、どこか自分の弱い部分や本心を相手に話してこなかったところがあります。相手がいい人であればあるほど、自分を開示するのが怖くて。その「開かずの扉」を夫はすごい勢いでこじ開けてくれたんですよね。

Q4.プロポーズは?

 妊娠が分かった翌週、ホテルのレストランでプロポーズをしていただきました。彼から「結婚しよう」とプレエンゲージメントリングを渡された直後に友人たちがぞろぞろと現れて(笑)。夫が仕掛けたサプライズでした。素敵ですよね。