お金への悩みは尽きない中、新型コロナウイルスの影響でますます不安に。そこで、doors世代の読者がお金の悩みをファイナンシャルプランナーの前野彩さんにぶつけてみました。今回の相談者さんは都内で一人暮らしをしているの26歳Nさん。家計簿はつけているけど、お金について漠然と悩んでいるそうです。今回は「イレギュラー支出」をどうやって管理すべきか前野さんに教えてもらいました。

年100万円の「使途不明金」! 一人暮らし26歳
「使途不明金」を減らして、イレギュラーな支出を管理 ←今回はここ

【今回の相談者さん】

Nさん(女性、26歳)

PR会社勤務。一人暮らし。

大きなお金の流れを把握する

 一人暮らしの26歳、Nさん。前回は、思い当たる支出を合計していくと、収入に対して金額が合わないことが判明。「使途不明金」が1年で100万円もあることに気づきました。今回は「使途不明金」を減らして、イレギュラーな支出を管理していく方法についてお聞きしていきます。

Nさん(以下、N) 私の場合、使途不明金が1年で100万円もあったなんて驚きました。なんとなく家計簿をつけてきて、一応何に使っているかを把握できているつもりでしたが、気づいていない支出がたくさんあるんですね。

前野彩さん(以下、前野) 数百円や数千円など、細かくこだわる必要はないのですが、全体像として大きなお金の流れを把握しておくことが大切ですね。

 「年収のざっくり8割が手取り収入なんだな」「手取り収入の半分くらいは使っているんだな」ととらえた上で、日々の支出を把握していく。ただし、「イレギュラーな支出」は管理しにくくなるので要注意です。1年間のイベント支出を表にして考えることがおすすめなんですよ。

 例えば、1月ならお正月とバーゲンがありますよね。3月と4月は歓送迎会が毎年あるかもしれません。それ以外にも、家族や友達の誕生日でプレゼントを買ったり、ゴールデンウイークは旅行に行ったり……という具合です。6月は、家を所有している人は固定資産税をおさめる時期ですし、7月からは夏休みの支出があるでしょうし、8月はマンションの更新月かもしれないし、火災保険の請求が来る、といった具合です。

N 確かに、毎年決まった出費はありますね……。