お金への悩みは尽きない中、新型コロナウイルスの影響でますます不安に。そこで、doors世代の読者がお金の悩みをファイナンシャルプランナーの前野彩さんにぶつけてみました。

【今回の相談者さん】

Kさん(女性、30歳)

IT会社勤務。昨年結婚したばかり。賃貸マンションに夫と二人暮らし。

 2019年に結婚したKさん。結婚資金で貯蓄を使い果たし、現在は0円。その後も「ほったらかしだった」という家計管理をしっかりしたいという思いを胸に、マネー相談にきました。

結婚式で貯蓄0に

前野彩さん(以下、前野) Kさん、昨年ご結婚されたんですね、おめでとうございます。ご主人とお金についての話はされますか?

Kさん(以下、K) いえ、それが、結婚資金を貯める際には2人で目標を決めて貯めていたのですが、結婚式が終わり、ほぼ貯蓄を使い果たした今、なんとなくお金を使っている状況です。

前野 結婚式では、大きなお金を使いますが、2人で目標を決めて頑張ったんですね! では、その次に使う大きなお金を考えていきましょうか。結婚されたということで、例えば出産や住宅購入などを考える方も多く、新婚のタイミングでしっかり家計管理をはじめておくとこれからの生活がスムーズですよ。

 もしお子さんを希望する場合は、将来私立学校に行かせたいのかどうかによって学費が変わります。また、家を買いたいと思ったらいくらの家を買えるのか、老後を考えるのなら退職するときにどれくらいお金があればいいのか、と将来のプランを考えていくときに、夫婦でお互いの収入や貯蓄を知っておく必要がありますね。

K 月の手取りは……夫は50万円ぐらい、私は23万円くらいで、2人ともボーナスがないのですが、夫の貯蓄額はそういえばいくらだろう…。私は貯蓄が20万円くらいありますが、夫はどれくらいか、確認しようと思います。

 ちなみに、こちらが給与明細で、会社から支払われている給料の額は29万円です。

前野 会社は29万円をKさんに給料として支払いますが、健康保険料や厚生年金保険料、雇用年金保険料という社会保険料として3つで4万3170円引かれています。所得税が6420円、住民税が9400円ですから、社会保険料と税金で、あわせて5万8990円引かれています。これらの社会保険と税金を差し引いたお金が、自分で自由に使える「手取り」なのです。