夫の不倫問題も乗り越えて「常に、許し、許されて生きてきた」と話す金子恵美さん。日経doorsの連載「最高の失敗図鑑」でも、自身の過去の失敗について振り返りながら潔く語り、「次の世代の女性たちの力になりたい」と熱い使命感を抱くその力強い姿に、金子さんに悩みを相談してみたいと感じた人は少なくないはず。

金子恵美さんの「最高の失敗図鑑」はこちら↓
金子恵美 出産日夜に夫からまさかの告白 あの日の決断
金子恵美 夫の騒動に「全く別れる気はなかった」理由]
金子恵美 留学中の失敗で学んだ多様な視点

 そこで編集部では、金子恵美さんに読者が日常で感じているモヤモヤや悩みをぶつけ、金子さん自身が数々の失敗や苦い経験から見いだした「悩んで、もがいて、腹をくくる」方法を伝授してもらう連載をスタートします!

 こんにちは、金子恵美です。またも家庭のことでお騒がせしてしまっていますが、夫婦でしっかりと話し合い、新たに再スタートを切りましたので、今後とも温かく見守っていただけたら幸いです。

 人は誰しも完璧ではありません。もちろん、私もです。失敗もするし、うまくいかないこともある。でも、さまざまな経験を経て、傷があるからこそ味が出るし、傷を修復した経験があるからこそ強くなれると、今でも信じています。

 仕事はこのままでいいのだろうか、結婚や出産はどうするのか……人生やキャリアの悩みって、つきませんよね。ただ、誰にでも得意・不得意なものがあるように、人は一面だけでは判断できないものだと私は思っています。生きづらいな、しんどいな、うまくいかないな……と感じている目の前の課題も、もしかしたら、視点を変えるだけで突破できることがあるかもしれません。

 雑音に振り回されず、自分で納得のいく「腹のくくり方」ができるように、この連載では、私自身の失敗や挫折経験もお話ししながら、一緒に課題を解決するお手伝いができればと思っています。

 それでは早速! きょう、一緒に考えていきたいのは、「女性差別がまだ残っている」というdoors読者の声です。

 「社会的には、女性の活躍は当たり前になってきていますよね。私の仕事(コンサル業)も、実力さえあれば活躍できる環境で、やりがいをもって取り組んでいました。

 ただ……、いまだに女性差別があるんだなと感じることもあります。つい先日も、『担当者を男性に変更して欲しい』とクライアントからリクエストがありました。『女性がリーダーだとやりづらい』という声を聞くこともあります。

 男女で判断されることには納得がいかない。正直、女性差別的な発言を前に、どうやって対応すればいいのか、分かりません」

(35歳、コンサルタント、さくら)