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あのときの1万円

ヤッホーブルーイング井手社長 無職の節約旅で自分探し

やりたいことが分からず続けたサバイバル旅、クラフトビール事業でどん底を経験

ずっと質素倹約 物欲はあまりない

井手 放浪の旅も、はちゃめちゃでしたけど、お金は細かく計算していましたね。バイクのガソリン代は1日1000円ぐらい、食費は1日数百円で、これで何カ月持つかなと考えて使っていました

 実家が裕福ではなかったので、質素倹約の生活はずっと続けていましたしね。進学先に高専を選んだのも、国立で学費が安かったから。高専時代もアルバイトをして学費を払っていましたし、就職するときの当面の生活費も、アルバイトでためたお金で賄っていました。

 お金の大切さを理解して、稼いだお金をつつましく使うという生活をしてきたので、お金の計算は苦ではなかったです。

―― お金はあまり使わない?

井手 あまり物欲はないんですよね。服も買わないです。場所に応じて服装を替えるのがおっくうなので、僕はいつもよなよなエールのTシャツを着ているんです。ただ、ここぞというときにはお金は使ってきましたね。例えば、何万円もするバイク用のつなぎや、趣味のスノーボードの用品には思い切ってお金を使うということが、たまにありますね。

「やりたいことが見つからず、パチンコで生活をつないでいました」
「やりたいことが見つからず、パチンコで生活をつないでいました」

―― お金が尽きてきたら、旅から戻ってきたんですか?

井手 はい。結局、やりたいことが見つからずに戻ってきて、パチンコで生活をつないでいました(笑)。生活費を稼ぎながら就職情報誌を見ていたら、たまたま軽井沢の小さな広告代理店の営業職の募集を見つけたんです。自然のあるところで働きたいと思っていたから、面接を受けたら受かって。荷物も少なくて身軽なので、すぐに引っ越して、翌週の月曜から働いていました。

―― それで軽井沢に行かれたんですね。その広告代理店は長く勤めたんですか?

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