今、輝いている人にお金と人生、お金と仕事について聞くこの連載。眼鏡業界を引っ張るOWNDAYS社長の田中修治さんに、なぜ14億円もの借金を背負って新たなチャレンジを始めたのか、について聞きました。
前編 14億円もの借金を背負って眼鏡会社を買収したワケ ←今回はここ
後編 ピンチのとき頼るのは仲間 OWNDAYS田中社長
社員から直接意見を聞くため、全国58店舗を全て回り食事会を開催
対話することで、現場の改善点をあぶりだし、直接声を掛けることで社員のモチベーションを高めていった
リスクを恐れるより、チャンスを選んだ
日経doors編集部(以下、――) この連載では皆さんのお金にまつわるエピソードや、お金に対する考え方についてお話しいただいています。まず、田中さんに伺いたいのはなぜ14億円もの負債を抱えた会社を買収しようと思ったのでしょうか?いきなり借金14億円を背負うことになりますよね。
田中修治さん(以下、田中) 当時、私は小さなデザイン会社を経営していました。30歳を目前にして「そろそろ会社を大きくしたい」とチャンスを探していたんです。そのタイミングで「14億円の借金を肩代わりすれば、実質0円でOWNDAYSが買える」という話があった。チャンスに挑戦するか、しないかの2択から、挑戦するほうを選んだだけなんです。