朝からできる、悩み解決メソッドは

→電車で席を譲りましょう

 例えば、電車で目の前の座席が空いても「あえて」座らない。目の前の席が空いたら、座りたそうな人に譲る。つまり、人のために、あまり人が進んでやらないことを引き受けるのです。大切なのは、この「私、今本当は座りたいけれど」という感情。

 知り合いだけではなく、知らない人にも、相手の立場を考えた上で起こす行動(=幸せへの投資)で、ぜひ「悪いこと」の前払いをしてください。他にも、「募金をしてみる」「厳しい学校に行って勉強をする」「スマホが使えない環境に身を置く」など、「あまり進んではやらないけれど……」という生活を送ることで、運は高まるでしょう。厳しいお寺の座禅に参加するのもよさそうです。

最近ついてないな…と思う日も、良いことが続いている!という日も、電車で席を譲ってみましょう
最近ついてないな…と思う日も、良いことが続いている!という日も、電車で席を譲ってみましょう

 悪いことを避けるためには、「私だけが上りつめてやろう」「私だけが幸せになろう」など「私だけが」という気持ちを自然と忘れることがすごくいい状態。これは、人間関係すべてにおいて言えることです。

 ちなみに、「得をしたい」という気持ちが働くことは、良い運の前払いにつながってしまうので、どこかで大きなマイナスがやってきます。

 例えば、ギャンブルで富を得ても、その人は大きな運を使ってしまっています。もしギャンブルでうまくいっているように見える人も、多分派手な生活を送らず、別のことで謙虚に生きていると思うのです。成功している経営者たちも、多額の寄付やボランティア活動をしている人が多いですよね。

 成功者や有名人だって、すべての人がいつ何時も聖人君子であるとは限りません。ただ、知り合いだけでなく周囲の人すべてに、日々の小さな良い行いを忘れず「いい人」でいようとしたり、悪い部分を見せないようにしているだけでも、運は貯めることができます。

 もちろん「最近いいことが続いてるな」というときも、積極的にアクションしてみましょう。むしろ、ここぞというときに力を発揮するためには、「いいこと」があったときにぼーっとそれを受け止めたり調子にのるのではなく、「いいこと」があったときこそ、どんどん幸せへの投資を行っていきましょう。「最近調子がいい」という時に忘れないようにしておくと、この先悪いことも起こりにくくなります。

 こうやって、謙虚な気持ちを大切にし、運のバランスを保つ訓練を忘れずにいれば、どんどんラッキーを掴みとれる体質になっていくでしょう。

朝からできるワンアクション

最近いいことが起こらず、悪いことばかりが続くあなたは……
⇒電車で席を譲ってみましょう

文/Love Me Do 写真/PIXTA イラスト/武田あゆみ