将来に備えて貯金をしなければと思ってはいるものの、趣味や本当に必要でないものにお金を使ってしまうから、収入が平均より少ないからなど、貯められない理由はそれぞれです。20代から30代のdoors読者が抱える「貯金ができない」悩みについて、やさしいお金の専門家/金融教育活動家の横川楓さんがアドバイスします。

手取り18万円、どうやり繰りすればいい?

 会社員の山本明香さん(仮名、24歳)は、30歳までに150~200万円を貯金したいと考えています。現在、手取り18万円の給与でなんとかやり繰りしていますが、家賃や生活費の支払いで貯金に回す余裕がないと言います。そこで横川さんに、節約と貯金のためのアドバイスを聞きました。

◇相談者プロフィール
山本明香さん(仮名、24歳)メーカー正社員 都内で一人暮らし

◇相談内容
「新卒で事務職として中堅メーカーに就職し、2年目になりました。ところが、給与が一向に上がる気配がなく、手取りは18万円です。比較的家賃が低い都内の郊外で一人暮らしをしていますが、生活だけで精いっぱい。貯金もなんとか月2万円、ボーナスの一部は貯金に回すこともありますが、年齢的に地元の友人の結婚式などが少しずつ増え、地元までの交通費やご祝儀、そのほかにも家賃の更新料など、急な出費で使ってしまいます。せめて毎月の貯金額を増やしたいのですが、思いつく節約はしているつもりです。どうすればよいでしょうか?」
山本さんの家計簿
 手取り18万円
 ・家賃     6万5千円
 ・光熱費    1万5千円
 ・食費     1万5千円(お昼はお弁当、飲み物を持参)
 ・通信費    4000円(格安スマホを使用)
 ・服飾・美容費 2万円(美容院、衣類など)
 ・雑費     2万円(化粧品、交際費、交通費など)
 ・サブスク   6000円(ショッピングサイト、音楽、漫画など)
 ・医療費    1万円(歯医者、婦人科など)
 ・貯金     2万円
 ・医療保険   5千円

 合計  18万円
 ★現在の貯金額  50万円

 山本さんの家計簿を見た横川さんは「まだ、節約を検討すべき項目がありますね」と話します。