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オリンピアン 勝つ人のメンタル考

五輪4大会目指し、足が壊れるまで走り続けた 野口みずき

コロナ禍で延期になった東京五輪 アスリートへのメッセージ(下)

東京五輪の聖火ランナーとして、再びギリシャへ

―― 東京五輪では日本人初の聖火ランナーに抜てきされました。2020年3月、ギリシャのオリンピアの聖火採火式において聖火ランナーを務めました。そのときの心境を聞かせてください。

野口 ギリシャの古代オリンピック発祥の地であるオリンピアは小高い山の上にある小さな村で、生まれ育った伊勢にある伊勢神宮のような荘厳で神々しい空気感に包まれていました。東京五輪の聖火ランナーとして、アテネ五輪以来、16年ぶりにギリシャの地に戻ってこられて、「あのアテネ五輪の物語はまだ続いているんだーー」と感激で胸がいっぱいになりました。

 残念ながら東京五輪は2021年に延期になりましたが、オリンピアで聖火ランナーとして走れたことは光栄でした。こんな形で、金メダルを取った経験を自分の中だけに留めておくのではなく、いろいろな人にこれから伝えていけたら幸せです。

―― 2020年5月20日時点でコロナウイルス感染拡大の影響で東京五輪のほかにもさまざまなスポーツイベントが中止や延期に追い込まれました。

野口 アスリートの皆さんは厳しい状況が続いていると思いますが、不安に感じて過ごすのではなく、前向きに過ごして欲しいと思います。目処が立ち、大会が再開された時にパワーアップした自分でいる為に、現状でできることを想像し、工夫しながら取り組めたとき、新しい自分に出会え、更に成長できると思います。自分を信じて頑張ってほしいですね。

我慢して頑張った先には光が見える

―― 最後に、読者層の20~30代女性に伝えたいメッセージはありますか。

野口 目標を持つこと、自信を持つことですね。仕事でも趣味でも「これだけは自信を持ってできる」というものが何か1つあれば、それを大切に生かしてほしい。あとは、簡単に諦めないこと。仕事が大変でもすぐにやめようと思わないでほしい。少し我慢して。ちょっと我慢して頑張った先には、何か光が見えるかもしれないから

取材・文/若尾礼子 写真/山本尚侍

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