日本が元気なおばあちゃんの国になったら

 「日本はこれから、少子高齢化、長寿社会へと突入していきます。数十年先の日本の姿は、平均寿命から考えても、(おじいちゃんの国ではなく)『元気なおばあちゃんの国』になるかもしれません。

 政治の責任として、人口のいびつなピラミッドの是正は、急ピッチで取り組むべき必須事項です。ただ同時に、好むと好まざるとにかかわらず、これまで意思決定の現場においてマイノリティーだった女性たちが、主力として物事を決め、かじ取りをせざるを得ない時代がきているのだと思います」

 最後に牧島さんに、doors世代の女性たちへメッセージをもらった。

 「若い世代には、性別を理由に何かを躊躇(ちゅうちょ)することなく、いろいろなことに果敢にチャレンジしてほしいですね。それは、政治家という仕事においても同じなんです。男女差にとらわれずに、一人の人間として社会を動かす一員であるという自覚を持てること。そして、実際に行動に移せること。そんな生き方が当たり前となるように、道を耕していきたいと思っています」

構成/長野洋子(日経doors編集部)