「朝型」は日本の働き方に合っている

 朝型の人は早い始業時間に合わせるのが容易なので、日本の会社では働きやすいタイプということになります。また朝早くから活動することも苦ではないので、「朝活」もできる。結果として仕事でいいパフォーマンスが出せるということになります。つまり、「朝活」をする人が優秀なのではなく、遺伝的に「朝型」だから日本の会社では働きやすい、優秀な結果を出しやすい、ということなのです。

 「では、朝型に変えればいいのでは?」と思うかもしれません。確かに、人間も動物なので、「朝日とともに起き、暗くなったら眠る」というのが本来の姿です。その意味では早寝早起きが最もいいことは確かですが、朝型、夜型などの遺伝的傾向を変えるのはたやすいことではありません。

 人間の脳には体内時計が組み込まれていて、それによって体温やホルモン分泌などのリズムが変化しています。この体内時計は、目から入ってくる光によって調整されています。朝の光は体内時計を早め、夜の光は体内時計を遅らせる働きがあります。

朝日を浴びることで体内時計は調整できる
朝日を浴びることで体内時計は調整できる