いつか自分にぴったりなパートナーがほしいと思いつつも、なぜか出会えない……。自分のキャリアや将来を応援してくれるパートナーの正しい探し方、間違った探し方を専門家に聞きました。

 「両親との仲が悪い」「子どもは欲しくない」「持病がある」といった状況が、婚活に積極的になれない原因となることがあります。上『スゴ腕仲人2人が斬る 30代婚活成功・失敗の分かれ目』に引き続き、結婚相談所で婚活女性のサポートを続け、高い成婚率を誇る高須美谷子さんとブライダルコンサルティングを手掛けるけっこんものがたり チーフアドバイザーで、人気ブログ『結婚物語。ブログ』のメイン執筆者である仲人Tさんの2人に、相手に言いづらい婚活上の条件への考え方や相手の本性を見抜くデートトークについて聞きました。

上編 スゴ腕仲人2人が斬る 30代婚活成功・失敗の分かれ目
中編 成婚率8割の仲人が指南 タイプ別パートナー選びの極意
下編 持病や親との不和 婚活で言いづらい私的事情の伝え方 ←今回はここ

持病や両親との不和 ネガティブ要件への考え方

編集部(以下、――) 結婚したいという気持ちがあっても、「子どもは欲しくない」「持病がある」といったことで婚活に消極的になってしまう人もいます。結婚相談所では、どのようにアドバイスしていますか?

仲人Tさん(以下、敬称略) 持病や子どもの有無が婚活で不利に働くかどうかは、「場合による」という答えになりますね。男性で「子どもが欲しい」と考えている人は多い印象がありますが、明確な理由があるというよりは「漠然と」ということが多いのではないでしょうか。

 仲人としての肌感覚では、「男性は好きになった女性の言うことは、その多くを許容してくれる」という傾向があります。まず「好き」になってもらうことが大切ですが、信頼関係や関係性を深めた後であれば、それ自体が大きなハードルにはならないように思います。

高須美谷子さん(以下、高須) 結婚相談所の場合、事前に持病の有無や子どもの希望の有無を書く項目があります。専門家のアドバイスも受けられるので、自分で伝えることが苦手という人も、事前にお互いの意向を確認できるという側面はあります。

 それ以外の初対面から始まる出会いの場では、病気や両親との関係性、お金の問題など踏み込んだ話は、交流が深まり結婚に進む可能性を考え始めた頃に、時期を見ながら伝えていくといいでしょうね。逆に、相手もそうした可能性があるということは、頭の片隅に置いたほうがいい。まずは人間性を知ってもらい、好きになってもらうことを考えて行動するといいと思います。

<相手の本性を見極めるトーク術>思いやりがある人かを知りたいとき→○○/共感力・包容力を見極めたいとき→○○