どんなに輝かしいキャリアを歩んでいる人にも、失敗はある。大切なのは失敗から何を学び、どう立ち直るか。そこにはキャリアのヒントにつながる要素が詰まっています。失敗を力に変えた人のストーリーをご紹介します。

 社会人であれば、誰しもが一度や二度失敗を経験したことはあるでしょう。大切なのは失敗した「後」。失敗を失敗で終わらせず、どう立ち直るかが、その後のキャリアの肝になります。そこで2月前半特集は「失敗を力に変えた人」。華々しいキャリアを築いた人であっても、実際には失敗だらけの道を歩んできているもの。そして、その生々しい失敗談には、今後のキャリアに生かせるヒントがたくさん詰まっています。先輩たちがどん底からどう立ち直り、それを次に生かし、失敗を力に変えたのか、教えてもらいました


働き過ぎてうつ病に 異業種で活躍する秘訣はゼロベース

 20~30代でIT関連のテクニカルライターとして20冊以上の書籍を出版し、40代で写真売買アプリのSnapmart(スナップマート)を開発。現在は、栃木サッカークラブの取締役・マーケティング戦略部長を務める江藤美帆さん。輝かしい経歴を歩んできたように見えますが、その裏には人知れず苦悩した過去があったといいます。江藤さんが経験した失敗と、それをどのように自分の力に変えてきたのか聞きました。


ケニアでアパレルブランド起業「自信の無さが原動力に」

 2018年にアフリカ・ケニアでアパレルブランド「RAHA KENYA(ラハ ケニア)」を立ち上げた河野理恵さん。色鮮やかなアフリカ布を使った洋服や小物は発売から数時間で完売することも。創業から2年で売り上げは6.5倍に伸び、今年からアフリカ人テーラーのプロデュース商品も発売する予定だ。日本から遠く離れたケニアで活躍する河野さんだが、20代は就活で60社全落ちし、介護やアルバイト、派遣など職を転々とする日々を送っていた。「自信の無さが原動力となった」と話す河野さんがやりたい仕事を見つけるまでに重ねた「失敗の軌跡」をたどりました。


13事業中5撤退 連続社内起業家の失敗に折れない秘訣

 大手総合商社を経て、サイバーエージェントに入社し、連続社内起業家として活躍していた椿奈緒子さん。7つのインターネットサービスを連続で立ち上げるも5つは撤退。最初の事業を任されたときは24歳、マネジメント経験無し。部下に「もう、ついていけません!」と言われ、号泣したこともあった。現在は経験を生かして、事業開発の人材育成会社経営のほかに、新規事業塾、パワーママプロジェクトの共同代表を務める。椿さんの失敗に折れずに挑戦し続けられる秘訣を聞きました。


失敗からの回復 レジリエンスの鍛え方と楽観性の誤解

 チャレンジに失敗はつきもの。大切なのは失敗しないことではなく、「失敗を糧にどう成長するか」ではないでしょうか。日本レジリエンスエデュケーション協会(JREA)代表の山本千香子さんに、「失敗から立ち直れない原因」や「失敗を力に変えられる人と変えられない人の違い」「自分にとっての逆境や試練から立ち直る心の力『レジリエンス』の鍛え方」を聞きました。


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構成/日経xwoman doors