今の仕事では物足りない。自分の価値を発揮できる場所は、もっと他にある気がする――。そんなとき「フリーランス」という選択が頭をよぎる人も多いはず。独立の「光と闇」、成功に必要な知識・ノウハウまでを、ギュッとまとめてお届けします。
Webマーケティングを専門とし、年収1000万円を安定して稼いでいる山田竜也さん。独立当初は900万円の負債を抱えて自己破産寸前になり、うつ病を発症して療養しながら仕事を続けるというどん底も経験。そんな山田さんに、安定して稼ぐためのノウハウをお聞きしました。上下編でお送りします。

(上) どん底から年収一千万円以上 フリーランスの稼ぎ方とは ←今回はここ
(下) フリーランスが安定して稼ぎ続ける「7つの秘訣」とは

会社員のほうがハイリスク?

 フリーランスと聞くと、「自由な働き方が実現できるけれど、生活は不安定になる」と思っている人が多いのではないでしょうか。

 それに対して、WebマーケティングのコンサルティングやWeb広告の運用・メンテナンスを筆頭に、アフィリエイトサイトの広告収入、セミナー講師の収入、印税収入、投資収入など10以上もの収入源を持ち、複数の仕事を掛け持ちして働く「ポートフォリオ・ワーカー」の山田竜也さんは、「会社員こそ不安定だ」と真っ向から否定します。

 「まず、会社員の場合、勤め先から支払われる給与だけが唯一の収入であることが多いと思います。どんな人が上司になるかも運次第ですし、業績が悪化して会社が倒産した場合、収入が一気に途絶えます。転職した場合も、元の会社より良くなる保証はありません。極めてリスクの高い働き方であるといえるでしょう。

 その点、フリーランスならクライアント先の1社が倒れても、他でカバーすることができます。リスクを複数に分散できるという点で、会社員よりフリーランスのほうが安定していると私は考えています」

 そう語る山田さんですが、決して順風満帆なフリーランス人生を送ってきたわけではありません。起業に失敗し、900万円の負債を背負うなど、崖っぷちの状態から毎年安定して1000万円以上稼ぐフリーランサーとなったのです。

 次ページからは、その挫折からの巻き返しストーリーを紹介しながら、フリーランスのメリット・デメリットや向き・不向きについてお伝えします。