毎日なんとなく「このままだとヤバイよなぁ」と思っている、運動・睡眠不足や偏食、人間関係、スマホ依存……。同じ悩みを抱えた編集部員が専門家のところに駆け込みました。実際、何がどうヤバイのか。納得の解説と実践アドバイスです。

 「今、妊娠したいわけでもないし、婦人科は行かなくていいかな……」
 「何の不調もないし、そもそも婦人科ってなんか行きづらい
 「生理痛は少しあるけど我慢できるし、生理は毎月一応来てるから、大丈夫」
 「ブライダルチェックは興味があるけど、婦人科に行くのは結婚が決まってからでいい

 このように、婦人科を受診することになんとなく抵抗を感じている人や「婦人科に一度も行ったことがない」という人は、実は少なくないのでは。

何がヤバイ? 「婦人科行くのめんどくさい」

 しかし、産婦人科医の高橋怜奈さんは、「20歳過ぎたら、大きな不調があってもなくても、すべての女性にかかりつけの婦人科を持ってほしい」と言う。「風邪を引いたからちょっと病院へ、ちょっと薬局へ……と同じくらい気軽に、婦人科に行く習慣を持ってほしいんです」

 とはいえ、「不調がないのに行く必要あるの?」と感じる人もいるだろう。中には「定期的にピルを処方してもらいに婦人科に行っているので、私は大丈夫」と思っている人もいるはず。「婦人科に行ったことがないのもまずいですが、婦人科にただ行っているだけでも、まずいんです」(高橋さん)

 婦人科を遠ざけていると、何がヤバイのか――。

 「一番のリスクは、子宮頸(けい)がんに罹患(りかん)すること」と高橋さん。

 「子宮頸がんは、毎年約1万人の人が罹患し、約3000人の人が亡くなっている病気です。もちろん、妊娠や出産のタイミングにも大きな影響が出ます。子宮頸がんにかかると、場合によっては子宮を全部摘出することもある。たとえ20代でも、罹患する人はたくさんいます。ただ、この子宮頸がんは、婦人科に行って検診を受けることで、早期発見・早期治療ができるんです」

 どうして、婦人科で検診を受けると早期発見・早期治療ができるのか。婦人科にはどんなタイミングで行くべきなのか。婦人科に行って、具体的に何をどうすればいいのか。日経doors読者と同世代の産婦人科医・高橋怜奈さんに、医師として、また、ライフイベントを控えた同じ女性として、「婦人科に行かないリスクと不安の解消策」について解説してもらった。

<「婦人科に行ったことがない」と何がヤバイのか?>1.20代でもかかる子宮頸がんを早期発見できない/2.子宮頸がんにかかると妊娠・出産できなくなることも/3.生理が快適になるチャンスを失う/4.高額なブライダルチェックを受けかねない
<「婦人科に行かないとヤバい」を解消する方法>1.2年に1回、○○と○○/2.○○てダブルで予防する/3.信頼できる婦人科を探すときは、○○どうかを見る/4.○○、PMSや婦人科の病気リスクを下げる/5.○○を使い、自分の生理を正しく理解・把握する