新型コロナウイルス禍により急速にテレワークが浸透し、働き方が一気に多様化しました。そんななか、より効率的に仕事をこなすための新しい時間管理のノウハウが求められています。そこで、最新のタイムマネジメント術をご紹介します。

 テレワークが普及し、ここ数年で働き方は大きく変化しました。業界や職種、会社によって勤務形態は異なりますが、タイムマネジメントをしながら自律的な働き方をすることは、ビジネスパーソンにとって必須のスキルとなっています。

 とはいえ、タイムマネジメントのやり方を教わったことがなく、どうすれば時間をうまく使えるのか分からない人も多いのではないでしょうか。そこでタイムマネジメントコーチとして1万人以上のビジネスパーソンに時間管理術を教えてきた山本武史さんに、リバウンドしない時間管理の方法や、理想的な1日をつくるための3ステップを聞きました。「いつも締め切りギリギリになる」「テレワークでダラダラしてしまう」といった悩みへの対処法や、時間管理の「盲点」についても紹介します。

タイムマネジメントで「人生は変わる」

 「タイムマネジメントを実践すると人生が変わる」と語るのは、製薬会社の営業として働いた後にタイムマネジメントコーチとして独立し、1万人以上のビジネスパーソンに時間管理術を教えてきた山本武史さん。しかし、社会人になった当初は、山本さん自身もうまく時間を使えていなかったといいます。

 「私はもともと人見知りで、論理的に話すことも苦手だったため、成績はいつも最下位クラスでした。ですがあるとき勤務する会社が買収され、成績を残さないと仕事を失う危機を感じ、働き方を根本的に見直すためにタイムマネジメントを実践。試行錯誤しながら2年ほど徹底して時間管理を行った結果、営業成績1位を獲得し、タイムマネジメントで人生が変わることを実感しました」

 自身の経験も踏まえ、タイムマネジメントの本質は「自己管理」だという山本さん。

 「『今日1日をどう効率よく過ごすか』を考えることも大事ですが、より重要なのは、中長期的なゴールを設定し、そこから逆算して予定を組むことです。『今は無理かもしれない』と考えていることでも、5年後や10年後を見据えて自らの行動をマネジメントしていけば、そのゴールを達成して人生を変えることができます。ここ数年テレワークが多くの企業で導入されるなど、働き方は大きく変化しています。自律的なキャリアを築くためにも、タイムマネジメントはビジネスパーソンにとって必須のスキルとなっています」

 山本さんによると、タイムマネジメントによって人生を変えるためには、まず、あることを明確にする必要があるそう。それは一体、何なのでしょうか?

タイムマネジメントを極めるポイントを紹介します
タイムマネジメントを極めるポイントを紹介します