新型コロナウイルス禍により急速にテレワークが浸透し、働き方が一気に多様化しました。そんななか、より効率的に仕事をこなすための新しい時間管理のノウハウが求められています。そこで、最新のタイムマネジメント術をご紹介します。

ナカダメグミさん(38歳)は、IT企業に勤務しながら副業で営業支援コンサルタントをしているパラレルワーカー。以前は連日終電生活で、ストレスフルな毎日を送っていたといいますが、タイムマネジメントに取り組んだことで業務を月に約40時間効率化。空いた時間で副業や趣味を満喫するようになったといいます。彼女はどのようにして、パラレルな働き方を実現したのでしょうか? 生産性を高めるために「やめたこと」や「始めたこと」、副業も趣味も充実させるための秘訣などを聞きました。

タイムマネジメントを実践したことで、本業も副業も趣味も謳歌できる生活にチェンジしたナカダメグミさん
タイムマネジメントを実践したことで、本業も副業も趣味も謳歌できる生活にチェンジしたナカダメグミさん

残業続きで「一人ブラック企業」状態に

 現在、本業では事業企画職として、担当事業の業務フローの見直しや、マニュアルの整備などを行っているナカダメグミさん。現職に就く2年半前までは約11年間営業として働き、連日終電生活を送っていたことがあるといいます。

 「法人営業をしていた頃は、毎朝9時に出社して、終電で帰宅する日が続くことも。仕事は好きだったものの体力的にはキツイ日が続き、ストレスが限界に達して毎晩仕事の夢を見るようになりました。土日は体力回復のために泥のように眠るだけで終わり、部屋も散らかり放題。上司も心配して早く帰るように促してくれていましたが、私自身の仕事に対するこだわりが強くて、頑張ることをやめられなかったんです。今振り返ると、『一人ブラック企業』状態だったと思います」

 仕事が好きだからこそ、「常に結果を出していたい」「売れる営業でいつづけたい」という思いがあったナカダさん。その結果、自分で決めた「〇〇しなければならない」というルールが雪だるま式に膨らんでいったのだといいます。

 「当時、60社くらいの顧客を担当していたのですが、お得意様だけを手厚くサポートするのではなく、担当している会社はすべて平等にフォローしていきたいと考えていました。でも、どこまでやれば『完璧』といえるのかが分からなくなり、顧客の役に立ちそうな情報を集めてさまざまな資料をつくるなど、際限のない仕事のループにはまっていったんです。また、クレームやトラブルが嫌な性分でもあったので、先手を打っておこうとするあまり、『この情報も先に伝えておかなければ』『この資料も送付しておかなければ』という自分ルールがどんどん増えていき、自分で自分の首を絞めていました

 人並み以上の努力のかいがあって、営業成績は常にトップクラスを維持していたというナカダさん。しかし、会社から長時間労働を改善するように促されたことや、担当する企業数が200社近くにまで増えたことがきっかけで、働き方を変えなければならないと痛感し、タイムマネジメントを開始しました。そしてその後、業務を月に約40時間効率化。空いた時間で副業や趣味を満喫するようになったといいます。

 ナカダさんは、どのような工夫をして副業も趣味も楽しめる毎日を手に入れたのでしょうか?

タイムマネジメントの秘訣を公開します
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