新型コロナウイルス禍により急速にテレワークが浸透し、働き方が一気に多様化しました。そんななか、より効率的に仕事をこなすための新しい時間管理のノウハウが求められています。そこで、最新のタイムマネジメント術をご紹介します。

IT企業で正社員として働く野崎麻里さんは、会社員のほかにセールスコピーライター、ライターの顔も持つパラレルワーカーです。「コロナ禍を機に会社の業務とは別の仕事を始めた」と話す野崎さんは、この2年間で時間の使い方が大きく変わったそうです。会社の業務の他にもさまざまなタスクに取り組むために、どんな時間の使い方をしているのかを聞きました。

3足のわらじで活躍中の野崎さん

 「あっ、朝来たメールに返信していない!」「書類の提出日が今日だった!」「企画書を作らなきゃ……」と、毎日のように軽くパニックを起こしているのは、日経xwoman編集部 doorsの編集T。

 他の編集部員と比べて、特に業務量が多いわけではない。2年前からリモートワークが中心になり、移動時間が減るなど、これまでよりも時間に余裕ができた。にもかかわらず、仕事の効率が上がっている気がしない。原稿はいつも締め切りぎりぎりの提出になってしまう……。

 こんな状況を改善するため、2年前から複数の仕事で活躍している野崎麻里さんに、タイムマネジメントについて相談、アドバイスを聞いた。

 現在、野崎さんはIT関連のスタートアップ企業でメディア運営を担当している。正社員で勤務時間は午前10時から午後6時までの8時間。2020年のコロナ禍を機に、全社テレワークが導入され、時間にゆとりができたことから副業を考え始めたそうだ。

 「以前は残業が多かったのですが、テレワークになり残業がなくなったら時間に余裕ができて。空いた時間を使って、自分のスキルアップや収入につながることをしようとライティングスクールに通いました。それから縁あって企業のセールスコピーライティングを中心に仕事をするようになり、現在は会社員、企業のセールスコピーライターをしています。もう一つ、私はお酒が大好きなので、その知識を生かして飲食関連会社のブログ執筆を担当しています」

 現在、3足のわらじで活躍中の野崎さんは、他にも運動不足解消のためのランニングを日課にしており、スキルアップのセミナーなどにも足を運んでいると話す。いったい、どうやってタイムマネジメントしているのだろうか