会社員として働く以上、「人事評価」は避けて通れない関門。各企業が導入・実施している人事評価制度の実態や最新トレンドを知り、人事評価を自分のキャリアに生かす秘訣を紹介します。

会社員として働く以上、「人事評価」は避けて通れない関門です。いわば、社内でのセルフブランディングが今後のキャリアアップに直結するのです。今回の特集では、各企業が導入・実施している人事評価制度の実態や最新トレンドを知り、人事評価を自分のキャリアに生かす秘訣について取り上げます。第2回では、人材開発企業エッグフォワード社長の徳谷智史さんに、国内企業の人事評価の最新トレンドを聞きました。

ポイントは「面談の頻度」

 第1回記事「勤務先の人事評価制度に課題や不満感じる人が圧倒的多数」でも紹介した通り、日経doors読者オフ会で「勤務先でどのようなフローで人事評価が行われているか」を聞いたところ、ほぼすべての企業で、1年、もしくは半年に1度、ワードやエクセルの人事評価シートに、達成目標や実績、自分がなりたい姿などを記入し、それを踏まえて上司と1時間程度の面談を行い、評価が決められていることが分かりました。

 読者オフ会で多くの参加者が回答した人事評価システムは、「目標を設定し、その達成度合いを測る『MBO(Management by Objectives)』という考え方に基づき、半年から1年という長期スパンで人事評価をする制度です。言葉を選ばず言えば、世界的に見れば徐々に廃れてきている方法です」と語るのは、大企業からベンチャー企業まで、幅広く人事に関するコンサルティングを行うエッグフォワード社長・徳谷智史(とくや・さとし)さん。

 この長期スパンで人事評価をするシステムにはさまざまな課題がある、と徳谷さんは指摘します。

<半年~1年に1回で人事評価する制度の問題点>よくある問題点1/あるあるダメ課題2/放っておけないポイント3<より短期スパンで人事評価することで解消>すっきり解決