「俺が楽しければ、お前も楽しい」
「なんだかドラえもんのジャイアンの口ぶりに似てしまうんですけれど……(笑)」
取材の最後に、古谷さんはそう笑いながら、自身の仕事観を話してくれました。
「『俺が楽しければ、お前も楽しい。お前が楽しければ、俺も楽しい』。それが仕事をする上でのモットーになっています」
「自分の仕事に、自分で点数をつけるのって難しいですよね。うまくいったときだってそれが本当に自分の力なのかどうか分からないことが多いし、逆にベストを尽くしても、結果がついてこないことだってある。でも、誰にも、何によっても否定できないものが一つだけあって。それが『私はこれが好きだ』という気持ち。仕事が思うようにいかない日も、私の場合は『好き!』と思うものを身に着けていれば救われる。日常になるべく多くの『好き』をちりばめる手軽なツールが、私にとっては装いなんです」
自分自身の「好き」に敏感であろうとする古谷さんの姿勢は、きっと前向きにキャリアを切り開く原動力にもつながっているはず。自分をエンパワーメントしてくれる仕事服、皆さんも探してみませんか。
TBSアナウンサー
取材・文/加藤藍子(日経doors編集部) インタビュー写真/吉澤咲子