「妊娠すると転職は厳しい」「子育てはお金がかかる」「ワンオペ育児がこわい」こんなネガティブ情報が脳に刻まれていませんか。でも、働き方も女性のキャリアの築き方も大きく変わった今、必要なのは令和時代の「仕事×結婚×出産」のアップデート。新常識を探ります!

 「産後は転職が難しい」

 「時短勤務になると給料が下がる」

 「仕事と育児の両立は大変」

 普段からこうしたネガティブ情報を見聞きし、結婚や出産後のキャリアに不安を持つ人は多いのではないだろうか。しかし、人生の転機を生かして、時短勤務でも年収アップ転職に成功した女性や、仕事と子育ての両方を楽しんでいる女性たちもいる。

 ライフステージの変化を、ピンチではなくチャンスに変えるにはどうすればいいのだろうか。人生を充実させるキャリア設計のコツを、専門家たちに聞いた。

産後も働きやすい職場かを見極めるポイント

 「いつか出産したい」と思う女性にとって、今の職場が産後も働きやすい環境かどうかを見極めることは大切だ。もし産後に活躍できない職場なら、転職も視野に入れながらキャリアを考える必要があるからだ。

●子育て中の女性がフェアに評価されているか?

 自分らしい働き方の実現を支援する人材会社・ディーセントワーク代表の高橋秀成さんによると、「今の職場に産休・育休を経て復帰した女性がいて、かつ、その人が職場でフェアに評価されているか」が、産後も働きやすい職場かどうかを見極めるポイントだという。

 「それ以外にも、『上司や同僚に結婚式に来てほしいか』『妊娠した女性にネガティブな反応を示さない職場か』『何かあったときに頼れるか』といったこともチェックしてみるといいでしょう。働くことは、点ではなく線。つまり継続性が大切です。継続してその職場で働き続けられるかどうかを、独身時代に確認しておくことが大切です」(ディーセントワーク高橋さん)

 次ページ以降では、「産後も今の職場で働きたい」と思ったときにしておくべきことや、「今の職場で働き続けるのは難しい、違う職場で働きたい」と考えたときに取るべきキャリア戦略について紹介する。

次のページから、「出産×転職」のキャリア戦略を詳しく解説していきます
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