自分の夢や目標について確認したり、考えを整理したりするのに便利なのがノート。デジタル全盛の時代でも、手書きのノートを活用している人は少なくないようです。ノートを使って夢をかなえたり、思考整理をしたりしている著名人に話を聞きました。

フリーアナウンサーとして、活躍中の馬場ももこさん。アナウンサーのキャリアは新潟のローカルテレビから始まりました。その後、テレビ金沢で、ハイテンションなキャラクターが人気となって、全国番組にも出演し、その名が知られるようになりました。そんな馬場さんですが、学生時代はアナウンサー試験に50社以上落ち続け、「アナウンサーにはなれない」と泣いた日々があったそうです。その時から付け始めたのがノート。馬場さんの「夢をかなえ続ける『過去形』ノート術」を教えてもらいました。

アナウンサー試験に落ち続けた日々

 馬場さんは大学在学中にアナウンサー試験に挑戦。「北は青森県から南は佐賀県まで、たくさんのテレビ局を受けましたが、面接で50社以上落とされました。書類選考まで含めたら数え切れないくらい落ちたんです。自分が選んだ道とはいえ、試験に落ちる度に自分を否定されているように感じました。

 ただ、時には最終面接まで行くこともありました。私ともう1人の受験生、どちらかが落ちるという場面で、私がいつも落とされたんです。それが15社くらい続きましたね(笑)。

 面接場所から地元の新潟県に帰る新幹線の中で悔しくて泣いてばかりでした。でも、泣き続けているうちに『泣いていても仕方ない』と思うようになったんです。だったらその分、できることをしようって、前向きに考え始めました」

「面接で落とされ続け、アナウンサーになれないのではと不安な日々でした」
「面接で落とされ続け、アナウンサーになれないのではと不安な日々でした」

 馬場さんが思いついたのが「感情をノートに書く」こと。「何の変哲もない、100円ショップで買ったノートにまず、自分の思いを殴り書きしたんです。泣くのではなくて、『自分が今、何を感じているのか』を全部ノートに書いて、吐き出しました。そうすると、だんだん気持ちがスッキリしてきたんです」

否定されてもノートの中では生きていける

 「それからは、新幹線に乗っている間は泣くのではなく、ノートに感情を書くようになったんです。次第に『試験に落とされて悔しい』といった感情を書くだけでなく、自分が何をすべきかを明確にしようと思って、『アナウンサーになって自分が何をしたいのか』を書いていこうと思いました。

 『アナウンサーになってこんな仕事がしたい』『こういう番組に出て、両親に見てもらいたい』とか。だんだん楽しくなってきました。私は人に否定されても、このノートの中では生きていけるかもしれないと。自由に何を思ってもいいはずだと思うようになりました

 馬場さんはその後、新潟のローカルテレビ局のアナウンサー試験に合格。テレビ金沢を経て、フリーアナウンサーに。馬場さんのノート術を次ページから詳しくお伝えします。

馬場ももこさんのノート術は次ページから詳しくご紹介します!
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