自分の夢や目標について確認したり、考えを整理したりするのに便利なのがノート。デジタル全盛の時代でも、手書きのノートを活用している人は少なくないようです。ノートを使って夢をかなえたり、思考整理をしたりしている著名人に話を聞きました。

元飛び込み日本代表として活躍した馬淵優佳さん。2017年に競泳男子の瀬戸大也選手と結婚し、現在はアスリートの妻、母、タレントとして活動の場を広げています。現役選手時代の馬淵さんを支えた「練習ノート」や、私生活でつらいことがあったときに活用する「ポジティブノート」など、馬淵さんならではのノート術を大公開します!

練習ノートを見直して自分を鼓舞した選手時代

 飛び込み競技の指導者である父の下、6歳から飛び込みを始めた馬淵優佳さん。13歳のときに日本選手権で優勝し、以降、日本代表として国内外における数々の大会で活躍してきました。

 「小、中、高校生時代、授業以外の時間はすべて競技にささげてきました。試合前や合宿など、特に集中して練習する期間はノートをつけることが日課。スコアや練習メニュー、反省点などを書き込み、コーチに提出してコメントをもらっていました。小4から高校を卒業するまで続けていましたね」

「スポーツは体も酷使しますが、頭も使います。どうすればより強くなれるかを自分で考えていかないと、前に進めないんです。ほとんどのアスリートがノートを活用していると思います」
「スポーツは体も酷使しますが、頭も使います。どうすればより強くなれるかを自分で考えていかないと、前に進めないんです。ほとんどのアスリートがノートを活用していると思います」

 このノートを使って1日を振り返る習慣は、競技における技術力や精神力のアップに役立ったそう。10メートルの高さから、ひねりや回転を加えて水に飛び込み、その技の美しさを競う高飛び込みでは、「いつも恐怖心と闘っていた」と馬淵さんは振り返ります。

 「高所から飛び込む恐怖よりも、技で失敗したときの入水が怖かったんです。例えば、胸などを打ちつけてしまうと、衝撃で呼吸できなくなったり、あざができたりすることもある。苦手な種目や飛び慣れていない種目は特に失敗が怖かった。でも、練習ノートを見直して、『これだけやってきたんだから大丈夫』と自分を鼓舞することで、恐怖を克服してきました」

 選手時代に、ノートを自分自身と向き合うためのツールとして活用してきた馬淵さんは、22歳で現役を引退した後も、積極的にノートを使っているそうです。現役時代のノートのほか、家族のための「献立ノート」や、つらいときに書く「ポジティブノート」など、次ページから公開します!

気になるノートの内容は、次ページから公開!
気になるノートの内容は、次ページから公開!
「いろいろあっても、ポジティブでいたい」と話す馬淵さんの「ポジティブノート」とは?
「いろいろあっても、ポジティブでいたい」と話す馬淵さんの「ポジティブノート」とは?