不動産会社に勤める戸口木綿子さんは土日も勤務の営業職として働いていたが、土日の家事・育児を夫に任せきりにしていたところ衝突。家庭環境を改善するため、働き方を見直します。自ら学んで動いていたタイミングが、社内の人事戦略の転換期と重なり、平日勤務の部署への異動のチャンスを呼び寄せました。そんな戸口さんの自分らしい働き方を手にするまでのノウハウをご紹介します。

今いる会社で新たなチャンスを手に入れる方法

「以前は営業として、オペラ歌手の経験を生かしながら実績を上げていました」(戸口さん)
「以前は営業として、オペラ歌手の経験を生かしながら実績を上げていました」(戸口さん)

 中高層共同住宅(マンション)の企画・建設・販売などを手掛けるリブランに勤務する戸口木綿子さん(38歳)は、転職をせずに、今の会社でやりたいことを見事実現し、自分らしいキャリアを築いているそう。

 働き方や仕事を変えたいと思ったときにまずその選択肢として上がりがちな「転職」。しかし、転職活動には労力もかかり、転職先の人間関係や仕事内容が自分の思い通りにいくかも分からないというリスクがある。

 こうしたリスクを避けつつも、理想の仕事や働き方を手にするには、今いる会社で働きかけるのが一番の近道。戸口さんから、今いる会社で働き方を変え、活躍し続けるという実体験を語ってもらった。