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ビズリーチやメルカリといった急成長企業を渡り歩き、現在は世界5000万DLのニュースアプリ「SmartNews」の開発を手掛けるスマートニュースで、テクニカルプロダクトマネージャーとして開発をリードしている森山大朗さん。テクノロジーを活用したプロダクト開発に携わり、各企業の急激な事業成長に貢献してきましたが、28歳のときには実家に半年間引きこもり、その後月収14万円のアルバイト生活をしていたこともあったといいます。
キャリア迷子だった時期を経て、今ではヘッドハンターから声をかけられる人材になった森山さん。どのようにして、採用ニーズが高いのになかなか転職市場では見つからない希少人材になったのでしょうか?
自分探しをやめて、自分をつくる
「やりたいこと」や「人生の目標」から逆算して、キャリアを戦略的に考える人もいます。しかし、森山さんはそういうタイプではなく、「地層のように下からキャリアを固めていった」と語ります。
「就活中や実家に引きこもっていたときには、『結局自分は何がしたいのだろう?』と考えたこともあり、苦しかったですね。でも、『やりたいこと』を、いくら自分の中に探しても、ないものは、ない。少なくとも『今の自分にはない』ことが分かったので、『今あるもので勝負しながら、少しずつ、自分をつくっていこう。地層のように、下から固めていこう』と割り切りました」
そしてもう一つ、森山さんのキャリア形成において欠かせない要素が、「違和感」。「転職経験がないのに、転職支援に関わり続けることへの違和感」や「プログラミングの知識や技術がないのに、IT活用に関するコンサルティングをすることの微妙さ」など、自分の経験値やスキルと仕事内容のずれに疑問を感じ、「欠けたものを素直に埋める」という行動を取った結果、森山さんは今のキャリアにつながるスキルや経歴を少しずつ固めていくことになりました。