世界5000万DLのニュースアプリ「SmartNews」の開発を手掛けるスマートニュースで、テクニカルプロダクトマネージャーとして開発をリードしながら、メルカリグループの新規事業を担う会社・ソウゾウも支援している森山大朗さん。20代のときには転職に失敗し、月収14万円のアルバイト生活をしていたこともありましたが、その後ビズリーチやメルカリといった急成長企業に転職。変化の機会が多く、安定的に成長できる会社を選んだことで、今では転職先に困らなくなったといいます。

急成長企業に転職するまでの経緯や、キャリアの考え方を聞いた前回「転職失敗し月14万バイトから急成長企業が求める人材に」に続き、今回は、これまでのキャリアの中で気付いた「年収を決める4つの要素」や「企業から声をかけてもらいやすい人になる方法」などを聞きました。

森山大朗(もりやま・たいろう)
森山大朗(もりやま・たいろう)
早稲田大学卒業後、リクルートや新規サービスの立ち上げを経て、2013年からビズリーチで求人検索エンジンの開発を推進。2016年からメルカリで検索アルゴリズム改善やAI出品機能の開発に従事し、エンジニア組織を統括。2020年からスマートニュースでテクニカルプロダクトマネージャーとして開発をリードしながら、メルカリグループの新規事業を担う会社・ソウゾウも支援。テクノロジーを活用したプロダクト開発を通じて、事業成長の推進を行っている。著書に『Work in Tech!(ワーク・イン・テック!) ユニコーン企業への招待』(扶桑社)がある

個人の頑張りには限界がある

 自分を成長させたり、年収を上げたりするためには、「人一倍の努力をすることが重要だ」と考える人は多いかもしれません。しかし、「もっと成長したい」「収入を増やしたい」と思った場合、「個人の頑張りだけでは限界がある」と、森山さんは語ります。

 「新卒でリクルートグループに入社し、転職エージェント事業に携わっていたとき、私はさまざまな企業の求人情報と、たくさんの求職者の履歴書・職務経歴書を見てきました。当時は、私自身も『年収が何によって決まるのか?』を知りたかったので、社内データベースを見ながらその答えを考えていたのです」

 大手電機メーカーで働く30代リーダーの年収が600万円なのに対し、金融やマスコミ大手の社員は、20代でその年収を超えているなど、年収が年齢や個人の実績に比例するとは限らない実例を多数見たことで、年収は「4つの要素のかけ算によって決まる」ことに気付いたそうです。

年収を決める4つの要素や、転職先に困らない人になる秘訣は?
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